新哨戒艦の最新ニュースです。先日、この艦の主砲の出荷式が行われた様ですね。
https://trafficnews.jp/photo/561231
形状としては、巡視船の30㎜砲のそれに近い様ですね。私としては、英海軍リバー級のそれみたいなのを
想像していたんですが… まあとにかく、こうして段々情報が公開されてるって事は、それだけ建造が
順調だって事ですよね。次はどんな情報が出て来るのか、年内の登場予定の日まで、楽しませて欲しいです♪

現在、防衛省は「コンテナ式SSM」と呼ばれるコンパクトな対艦ミサイル発射機の開発を進めていて、これを新哨戒艦に搭載する構想があるようなので、30mm機関砲に加えてSSMも搭載すれば、中国やロシアの艦船を威嚇するのに効果がありそうです。


10式戦車の能力向上について防衛省もやっと動き出したようです。
https://www.mod.go.jp/atla/rfi/rfi060628.pdf
まあ、担当する会社など一社しかないような気もしますが、どんな車両に仕上がるのか楽しみですね。

10式戦車の改良案としては、やはり昨今台頭してきたドローン兵器対策や、ゲリラが使用する携帯式対戦車兵器や対戦車地雷に対する対策が重視されるのでしょうかね。
具体的にはAPS(アクティブ防御システム)の装備、RWS(遠隔操作式武装ステイション)の装備、機関室周囲へのスラットアーマーの装着などが予想されますね。




https://defence-blog.com/ukraine-captures-russian-t-90m-tank-in-daring-operation/
これ位はやって欲しいモノ、烏からツバメの巣を守る住人が行うレベルの重装備だな。

この写真よりもっと大掛かりな、亀の甲羅みたいな追加装甲で車両全体を覆ってしまっているような例も見たことがあります。
10式戦車がロシア・ウクライナ戦争に派兵されることは無いと思いますが、海外でのPKO任務に派遣された際にはそれなりの重防御が必要になるでしょうね。



ちょっと意味不明なんだけども、「車体姿勢制御の左右傾斜をなくす」ということでしょうか?そうだとすると、左右傾斜はコンピュータープログラムで行うだけで左右傾斜用のアクチュエータなんてありません。姿勢制御用のアクチュエータはサスペンション自体ですし、左右傾斜と前後上下の油圧配管は同じ配管ですから油圧配管を無くすこともできません。仮に無くしたとしても、そのスペースに1発も載せられません。
むしろ乗員保護のために車載弾薬が減る傾向にあるのがトレンドです。
10式戦車の能力向上については、文面から、コンバット猫丸さんが指摘しているAPS、RWS、各種センサー、などの向上が目的でしょう。
おそらく海外製品の導入を企図しているものだと思います。



https://x.com/deepone5950/status/1828310364578300253
https://www.mod.go.jp/gsdf/dc/cfin/html/img/i215-R6.8.27.pdf
かなり要求レベルが高いです。



何にしても昨今のドローン兵器の台頭で、トップアタックATMへの対策は必要不可欠になっています。



https://www.mod.go.jp/gsdf/dc/cfin/html/img/i227-R6.920.pdf
概念実証から約1月で矢継ぎ早に設計業務とはかなり時間が無いと
判断してるのかきな臭さが加速してるのでしょうね



陸自、装甲戦闘車両のアクティブ防護システム搭載に関する概念実証業務委託を契約
https://jm2040.blogspot.com/2024/12/aps.html?m=1
継続の程度がどれだけを想定しているかで全く変わりまずが
要件を満たすのか?あるいは下げたのか?
でも文章中の表現は同じなので下げたとも思えないんですが



実用化を急いでいるのはやはり、昨今のドローン兵器の急速な台頭に対して、防衛省がかなり危機感を持っているということでしょうか。
ロシア・ウクライナ戦争でのドローン兵器の活躍は、戦場の様相を一変させましたね。



https://nr5uvveap4ua.objectstorage.ap-tokyo-1.oci.customer-oci.com/p/GTZ-x_nuLPiAu7CCzHik3m6FhlOayfgdyddpBBtA6Fu4taHHCSNNA2eeO3mMPjcU/n/nr5uvveap4ua/b/gdp-announe-data/o/announcement20250205210436.pdf
これは24式IFV/RCV用と共用なのか10MBT用他のRWS用なのか?
以前のPDFにはAPSとRWSは別項目になっていましたが
ドローン用兼用30㎜RWSとATMや砲弾用APSの二本立てで行くのでしょうか
追伸 上記のように1年遅れの採用になるRCV型もIFV型同様
24式と記載されていますが珍しいですね
>24式装輪装甲戦闘車(偵察戦闘型)
https://pbs.twimg.com/media/Gjy_bURaoAA_41m?format=jpg&name=large
https://www.mod.go.jp/gsdf/gmcc/raising/hoto/hkou/24hk101.pdf



あと、共通戦術装輪車の偵察戦闘型も24式として制式化されるとは予想外でしたね、制式呼称が「24式装輪装甲戦闘車(偵察戦闘型)」というのはちょっと長いですね。



https://pbs.twimg.com/media/E5hSAuCUYAMjK3X?format=jpg&name=small
30×113mm弾(右から2番目)30×173mm弾(一番右)で同じ30mm弾でもサイズも重さも違います。
30×173mm弾を使う機関砲は182~142 kg程度 Mk 44ブッシュマスターIIが160kg
30×113mm弾を使う機関砲は87.1~56kgくらいで、M230が56kg
30×113は現行自衛隊ではAH-64のみで海外ではH60系のMH-60Lに搭載例が有るのでJA型にも搭載可能と思われますが同じH60系のMH-60Sは30×173mm弾を搭載できるので(H60系でもSH系ですが)H60系は両方積めると思われます。
30×173mm弾は24式IFV/RCV以外にも
海上保安庁のはてるま型巡視船、くにがみ型巡視船30㎜搭載型、いわみ型巡視船
米英海軍各種艦艇、USCG 米空軍AC-130W/J 米海兵隊新水陸両用戦闘車ACV-30
台湾CM-34 など採用例が多く又RAMICS(Rapid Airborne Mine-Clearance System)高速空中機雷除去システム用の対機雷用弾などの
特殊弾含めて弾薬の種類も多く射程や初速も優れているが弾も機関砲も重くなります。
Xなどでは10式に30X113㎜弾を使用したRWSをと言う書き込みをみるのですが現在唯一使用しているAH-64は調達数が少ない上に廃止が決まっているのに対し30×173mmを使用している24式IFV/RCVは多数の調達
が予定されている事.
そして遊弋型UAV対処と書かれている遊弋型とは何を指すのかですが
攻撃に用いる飛翔タイプの小型無人プラットフォーム等に関する情報・提案要求書
https://www.mod.go.jp/j/budget/rapid_acquisition/pdf/docs_03_20240207.pdf
では遊弋と言う記載が有るのが
Ⅲ型 車両で運搬するもので、一定時間遊弋可能であり、例えば、より遠方の舟艇や軽装甲車両等を捜索・識別して、無力化できるもので
ウクライナで多用されている隊員が携行可能なFPVドローンで対人用は1型、(小型)舟艇や軽装甲車両等はⅡ型とされ遊弋の文言は有りません。従って小型とは言え車両で運搬し遊弋するドローンはそれなりの高度を高度を飛行する爆弾搭載型もしくは固定翼自爆型(いわゆるマルチコプター型自爆ドローンはⅠかⅡで遊弋せず、最近では敵が接近するまで地上で待機していたり浅い水中に隠れているタイプまで出ているが、低空を飛行して突っ込むので遊弋はしないので対象外と思われる)
ウクライナに供与される対ドローン用30mm機関砲はXM1211近接信管弾を用いるM-ACEシステム
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/b885027cb8912dc62aecb965238c41df3651cabd
によれば113㎜は対ドローンに特化173㎜はドローン+ロケット弾や迫撃砲弾も迎撃可能とした弾薬の使用が可能
10式に173㎜を搭載した場合重くなるがより高空のドローン及びロケット弾や迫撃砲弾も迎撃可能でAPSの要求レベルをクリアしやすいが対物
用としては主砲で足りてしまう場合が多いと思われる。但し主砲弾の節約や市街地の中高層建築や渓谷の下からの高仰角での射撃など現在
乗員がハッチから身を乗り出してM2で射撃より安全で強力な射撃ができる。特に渓谷や高台から攻撃してくるのが装甲車両の場合M2では威力不足が考えられる。
113㎜弾使用機関砲は軽量で反動が少なく動画のようにピックアップトラック(他の動画ではランクル70シングルキャブ)でも使用が可能と言うメリットが在るが対遊弋型UAVは射程面で劣り対空、対地用途で射程威力共に落ちる。
試作品ながらレオパルト2 A - RC 3.0やエイブラムスXは30X113㎜を搭載しているのをどうとるか。
遊弋型UAV対処の文言が無くAPSの要求レベルが緩ければ、或いは2種類と記載されていれば話は異なるのですがどうなるのでしょうか。
参考;海軍のLCS砲は、ドローンを撃墜するための強力な空中爆発弾を手に入れることができます
https://www.military.com/daily-news/2020/01/16/navy-lcs-gun-could-get-potent-airburst-rounds-take-out-drones.html
テラホークパラディン:ウクライナの新しいドローン駆逐艦が冬にちょうど間に合うように到着(車載型RWS)
https://www.kyivpost.com/analysis/22656
追伸:>頂いたDDHのアイコンの中でDDH2.jpgを、「いずも型護衛艦」という名前で掲示板に登録しておきました。
ありがとうございました。使わせていただきます。



24式装輪装甲戦闘車が実用化された現在、車両搭載用の30mm機関砲弾は30×173mm弾に統一されるのではないかと思いますね。
10式戦車のRWSも、この弾丸を用いるものになるのでしょう。
主砲弾薬はなるべく節約したいので、敵歩兵や装甲車両の制圧等にはRWSを優先的に使用することを想定しているでしょうね。



別の視点から見ると日本本土に大規模な揚陸戦が起きる可能性が少なくⅠ型Ⅱ型は持ち込めても数が少なくⅢ型は車両の揚陸が成功するレベルなのでさらに可能性は低い。
想定される中国と台日米での電子戦と比べ物にならないレベルのウクライナでもジャミングや逆探でファイバーケーブルの有線型が増えているが国土の多くが森林地帯で木や竹に覆われ電線、電話線が地上を覆っている条件下では有線では引っ掛かって使い勝手が悪い
故に日本国内での戦闘を前提にする限り欧米ほど小型ドローンに対する比重は高くする必要性は低いと判断しているのが
遊弋型ドローンや155㎜砲による対空射撃などに繋がっているような気がします。



そこの文言読んだ限りの発想で恐縮ですけど今パッと思いつく限りではかつて徘徊型弾頭とか呼ばれてた兵器の内のハロップみたいなのが近いんですかね。



私が想定していた遊弋型ドローンは、こういうタイプですね。
ドローン兵器はかつての成形炸薬弾に代わる、戦車にとっての天敵になりつつあるので、最近は防衛省も対ドローン兵器の開発や、戦車に搭載するアクティブ防御システムの開発に力を注いでいるようです。



https://cgi.2chan.net/f/src/1750956852249.jpg
テストで問題がなければ採用になりますが30㎜弾が30×113mm弾と24/25式用30×173mm弾の2系列になりますね。AH64用以外に使用していなかったので複雑化はあまり好ましくはないのですけど。



陸自は対戦車ヘリ部隊を廃止する計画なので、2系統の30mm機関砲弾を運用し続けるのは無駄な気がしますが・・・


ヘグセスが米陸軍の「全面的変革」を命じ、事務所の統合と武器の削減を命じる
https://breakingdefense.com/2025/05/hegseth-orders-transformation-of-us-army-combining-offices-and-cutting-roles/
引用
陸軍当局者は本日、同軍がハンビーと統合軽戦術車両の生産を停止することを確認した。また、ジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズは、新しい軽戦車であるM10ブッカーの生産を停止するよう命じられることになります。(ウォール・ストリート・ジャーナルが最初にこの削減について報じた。
「ブッカーはサンクコストの誤謬の典型的な例であり、陸軍は何か間違ったことをしている」とドリスコルは言った。「私たちは、機敏で、通常の戦車では設置できない場所に投下できる小型戦車を開発したいと考えていました。重戦車を手に入れた」
引用終わり
あの性能では判断は妥当だと思いますが、では何で抜けた穴を塞ぐのかですね。


C-130輸送機で空輸が可能な、ライバルのXM1302を採用するべきだったと思います。
まあしかし、XM1302は性能以前にメーカー側のコンプライアンス違反で落選してしまったので、自業自得なんですが。



ベトナム戦争でも主砲を始め数々の新技術を盛り込んでいても、アルミ装甲だったM551が兵士達には不評で、既存技術で手堅く纏めら
れた重装甲・強武装のM48の方が重宝されましたから。ちなみにこのM551もベトナムでの戦訓から装甲強化で重量増となり、空中投下
を拒否されていたと言いますし。
その後のMCS開発計画も、APS搭載を前提とした軽装甲・軽量の車両の開発をコンセプトに進めていましたが、やはり乗員を守るのは
装甲厚しかないと判断して、GCVの開発に切り替えましたよね(<これも結局頓挫したようですが)
結局急展開用の空輸可能車両としては、こういう車両↓を使い続けるしかないんじゃないでしょうかね。
https://www.youtube.com/watch?v=7PnCJkAczHw&list=PL3Kj1VPNc02_zwQJV2TppA6sEVQQTpsp-



https://defence-blog.com/us-defense-dept-shuts-down-booker-tank-program/
>米国国防総省は、M10ブッカー軽戦車プログラムの中止を命じました。
他ソースからも出てきてこちらは中止命令が出たと一歩踏み込んだ表現になっています。
問題は何で抜けた穴を塞ぐのかに加えて
>陸軍は504両のM10を配備する予定で、12両の試作車と96両の
>低生産車がすでに完成しているか生産中であった。
>第2期、第3期の生産バッチは2025年度に納入を予定しています。
>しかし、このプログラムの中止により、これらの車両は、
>装甲部隊に移されたり、
>海外で販売されたり、保管されたりする可能性など
>不確実な未来に直面しています。
これをどうするのか。完成したのはともかく生産中が何台有りそれを
完成させるのか即中止にするのか。
完成させるなら
対中を睨んで同じアスコッドIFV派生のサブラ軽戦車を運用している
フィリピンに低価格で譲渡かリース又はCM-34 105㎜砲搭載型の雲行きが怪しくなっていてM41-Dが海軍陸戦隊で離島での運用が限界に来ている台湾か。
M1エイブラムスの搭乗経験者が短時間で移行できる操作性が売りの1つだったので乗員育成がM1A2Tと共通にできる部分が多いという利点は有りますが、はたして欲しがるかどうかと今のトランプ政権は朝令暮改が激しく予想が付きません。
*
>M551もベトナムでの戦訓から装甲強化で重量増となり、空中投下
>を拒否されていたと言いますし。
蒙虎Ⅱさんの勘違いでしょうか?ベトナム終戦が1975年
実戦での唯一の空中投下は、14年後の1989年のアメリカのパナマ侵攻で
LVAD:Low Velocity Air Drop(低速度空中投下)が行われたのですが



戦車マガジンだかの戦車年鑑特別号にそういう事が書いてあったと記憶してるんですが。「~装甲増で重量
が~トンにもなり、空挺隊(?)からは空中投下を拒否されていたのが実情だ」と。まあ、四十数年前の記憶
なので、あまり正確には思い出せませんが。



https://www.army.mil/article/286271
ワシントン(2025年6月11日)
いまさらですが米陸軍公式で生産終了が発表されました。
ブッカー自体より問題なのが、ブッカーを配備する予定だった
Infantry Brigade Combat Teams(IBCT、歩兵旅団戦闘団)を全廃して(MBCT、機動旅団戦闘団)に改編
機動旅団戦闘団(MBCT)
>アメリカ陸軍の定義によると、モータリゼーションとは
>「戦闘部隊の輸送に装甲のない装輪車両を使用すること」です。
要は自動車化歩兵でさらに
>HMMWVやJLTVのような過剰な地上車両
として調達中止
https://www.army.mil/article/285100/letter_to_the_force_army_transformation_initiative
https://media.defense.gov/2025/May/01/2003702281/-1/-1/1/ARMY-TRANSFORMATION-AND-ACQUISITION-REFORM.PDF
>We will convert all Infantry Brigade Combat Teams to Mobile Brigade Combat Teams to improve mobility and lethality in a leaner formati
現行IBCTですら38トン級AFVを輸送できるトレーラーや回収車が無く騎兵大隊に偵察用に軽装甲車両を有していた程度だったので
https://x.com/patdonahoearmy/status/1918669131932454968
「第10山岳師団の元副司令官として、私は歩兵旅団戦闘団(IBCT)が現代の戦場で戦えないことを間近で見てきました。あまりにも遅く、あまりにも脆弱で、火力も不足していました。陸軍には解決策がありました。今週までは。」
と投稿されたぐらいなのに装甲車両が無く自走砲も無いMBCTはどうなるのか正気を疑う決定だと感じます。



従来のM1戦車シリーズに比べてかなり軽量化が図られているM1E3戦車は、性能的にM10ブッカーの上位互換車両といえるものなので、MBCTに配備するのに打って付けだと思います。
ただし、M1E3戦車の実用化にはあと数年かかると予想されるので、それまではストライカーMGSの改良型を運用することで急場を凌ぐのではないかと思いますね。

