何かの本で、ドイツの装甲兵員輸送車ケッチェンは大戦末期に実戦投入された、と書いてあったような気がしていたのですが、模型も1社しか販売されておらずネット上にも情報がほとんどないので、計画車両の域に近かった、というのが真相なのでしょうか?
情報をお持ちの方がいらしゃいましたらお教えください。
自己レスで恥ずかしいのですが(^^;、ジャーマンタンクスを思い出して確認しましたら1945年に米軍が実車を鹵獲との記載があり、挟み込み式転輪の画像がありました。
ただ、その後に量産?されたらしい38tベースの車両については依然不明です。
ちょっと手持ちの資料を調べてみましたが、ケッチェンは1944年の初期にアウト・ウニオン社で試作車2両が製作されて試験に供された後、1945年に西部戦線で実戦投入されてアメリカ軍に1両が鹵獲されたそうです。
また、38(t)戦車を開発したチェコのBMM社にも競作の形でケッチェンの試作車が製作発注され、1944年に試作車が製作されましたが、BMM社ではヘッツァー駆逐戦車の生産が優先されたため、ケッチェンの量産化は行われずに終わったようです。
なお、終戦間際にチェコの対独レジスタンスがシュコダ製作所の工場に残されていた3両の主砲未搭載のヘッツァーを入手し、開口部を装甲板で塞いだ上で機関銃を装備し、ドイツ武装親衛隊との戦闘に投入していますが、この車両をケッチェンと混同している資料もあるようですね。
現在、戦車研究室にケッチェンについての項目を作っていますので、良かったら参考にしてください。
https://combat1.sakura.ne.jp/KATZCHEN.htm
コンバット猫丸さま
いつもご親切な対応かつ貴重な情報をありがとうございます。
また、当方が一番信頼している当室にも新たな項目建てを頂き、うれしい限りです(^^)