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戦車研究室 グランドパワー掲示板


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GP1月号、発売です! 投稿者:古是三春 投稿日:2006/11/25(Sat) 08:55 No.38  
chieftain.gif あらら、原稿書きにかまけてまた発売日直前になってしまった…。昨日発送しましたので、27日(月)には店頭に出ると思います!今回の特集記事は、“重厚なアイテム”をお届けします。

(GPホームページ予告と補足コメント)
>第1特集は、「155mm自走砲M40と戦後の自走砲」。M3中戦車の車台から発展した155mm自走砲M12の後継として開発されたM40自走砲を解説。項目は、「M40自走砲の開発と生産」「M40の構造」「M40の派生型」「大戦末期に開発された試作自走重砲」「戦後のモンスター自走砲」。M40以外に、8インチ自走榴弾砲M43,155mm自走砲M53,8インチ自走榴弾砲M55等を収録。自走榴弾砲のメカニズムを解明した特集。53ページ。

 自走砲といえば、アメリカ。今日の各種自走砲の原型になるアイテムを続々開発しましたね。M40は、マッシブなスタイルがお気に入りでした。小スケールモデルを何輌も作って並べたことがありましたよ。M53やM55も大きな密閉式砲塔がイカしてました。1/87でロコから出ていたのを持っていましたが、出来がよかったな(誰かに持って行かれてしまった…)

>第2特集は、「イギリス軍重戦車コンカラー」。第2次大戦で戦車開発の遅れを打破すべく開発されたコンカラーを解説。その発達過程を詳細に解説するとともに派生型も紹介。基本構造の解説部分では、車体内外を写真とイラスト多数収録。戦後の戦車開発史を知るためには欠かせない特集。47ページ。

 重厚で鈍重そうなスタイルとは裏腹に、内部機構やFCSはスマート。1950年代いっぱいまでは、最強の火力を持った戦車といえるでしょう。ハッキリ言って、いままでまともな解説記事のなかった戦車で、少しでも開発経過があとづけられたのはよかったと思います。背景には誤解に基づく「スターリン重戦車パニック」があったり、その根っこの「タイガー・ショック」があったりした事実は調べてみて興味深かったです。

>第3特集は、「W.W.・ドイツソフトスキン車輌」を特集。アドラートランプフ等の乗用車からMAN社製のトラック等の車輌をフォトアルバム的に紹介。ドイツ軍ソフトスキンのファンには必見の特集。23ページ。

 ソフトスキンは、何と言ってもドイツ軍と英軍(共にWWU)ですね。特にドイツ軍は、捕獲・徴発車輌を含めてヨーロッパ車のクラシカルな味のあるものを多く使っていて、車輌ファンにはミリタリーの枠を超えた魅力がるのではないかと思います。

>巻頭カラーページは、韓国の兵器展示会「DEFENCE ASIA 2006」。本年10月18〜22日に行われた展示会での韓国陸軍の兵器を収録。K1A1戦車、K200歩兵戦闘車(KIFV)、K9サンダー155mm自走砲、対空自走砲(飛虎)、新型の装輪装甲車等を収録。18ページ(内カラー16ページ)。

 掲載写真は少ないけど、M48A5Kがカッコいい! 改修可塑性の高い傑作戦車ですね。

>>追伸
 別冊でドイツ艦船図面集の第一弾、「戦艦ビスマルク」が発売されています。解説執筆は、大戦中のドイツ艦船研究では知る人ぞ知る(?)及川研二さん。今後の活躍が期待される新人ライターです。今回の解説でも、ドイツ艦船に対する深い造詣に裏打ちされたわかりやすい文章で、興味ある方にぜひご一読をおすすめいたします。

では、皆様のご感想を…


Re: GP1月号、発売です! てくにしゃん - 2006/11/26(Sun) 22:19 No.39  

kanmeshi.gif>別冊でドイツ艦船図面集の第一弾、「戦艦ビスマルク」が発売されています。

とうとう発売されましたか!!
しかし、就職活動中のてくにしゃんには、生きるか買うかそれが問題なことになりそうですが、恐らく買うでしょう・・・。


Re: GP1月号、発売です! ご隠居X - 2006/12/24(Sun) 18:09 No.47  

nashorn2.jpg 2月号が出る時期になって漸く1月号を購入しました。(コンカラー&自走砲が目当てで)
地元の本屋で取り置きしてもらおうと思ったら、年末だから入荷が年明け以降になると言われたのでAmazonで注文しました。

質問なのですが韓国の兵器展示会は民間人も見物可能なのでしょうか?
見物可能なら見に行きたいなぁ。


Re: GP1月号、発売です! 古是三春 - 2007/01/01(Mon) 08:39 No.41  

t34-85_3.png>ご隠居X様
 お久しぶりです。今年もよろしくお願いします。
>>韓国の兵器展示会
 おそらく取材申請が必要なのではないか、あるいは通常の兵器ショーのようにメーカーなどからの招待状が少なくとも必須とは思います。セキュリティー上、厳しくなっています。それとも、今度取材してみます? 


Re: GP1月号、発売です! ご隠居X - 2007/01/02(Tue) 11:10 No.53  

nashorn2.jpg↓の様に雑&オチャラケてる人なので取材は難しいと思われます。
http://goinkyox.com/bakaRyo/bakabanUSA/index2.html
撮影のみってなら可能かもしれませんが


ビスマルク雑感 てくにしゃん - 2007/01/08(Mon) 21:16 No.74  

kanmeshi.gifグランドパワー12月号別冊ドイツ海軍艦艇図面集1ビスマルク級戦艦「ビスマルク」を過日購入いたしましたので、その感想を書き込みます。

解説文自体は、知られざるビスマルクの特徴を巧みに網羅していますが、初心者には、やや難解な印象を与えるのではないでしょうか?
可能ならば、他の執筆者の方にコラムを書いていただき補完した方が良いように感じられます。
例えば、冶金工学の専門家一戸氏に「ヴォタン甲板の原理と分子構造」とでも題して、通常の書籍では得られない情報を盛り込めば、艦船愛好家は購入せざるを得ないでしょう。
また、20P上の写真のキャプションで、

「3.7cm高角砲は機関砲ではないので、この口径の対空火器としてはあまり有効なものではなかった。」

との文言は、「ソードフィッシュに対しては」と、主語を入れないと誤解を招くかもしれません。
ビスマルクを雷撃したソードフィッシュは、機体が布張りで金属機よりも大口径機関砲弾に対して堅牢で、さらに3.7cmSK C/30高角砲は、俯角が足りずソードフィッシュが再接近した際に攻撃を加えることが出来ません。
それ故、ビスマルク追撃戦時の有効な対空戦力とはなり得ませんでした。
対照的に、Uボートに搭載された最も効果的な対空火器として3.7cmSK C/30高角砲は知られています。
第二次世界大戦時の常識として踏まえなければならないのは、20mm前後の対空火器は弾頭重量が不足し、役に立ちませんでした。米海軍では“ドア・ノッカー”と呼ばれたエリコン社製20mmから併用していたボフォース社製40mm機関砲に全面換装を進めたほどです。
ドイツ海軍も同様で、当初Uボートに搭載されたMG151/20が有効な戦力ならず、3.7cmSK C/30高角砲に換装され相応の戦果を挙げました。
多少のキャプションの変更があれば、より良くなるかもしれません。

次に全般的な感想ですが、内部図解図が殆ど無くこの点はやや残念です。ビスマルクの表面構造図が多数網羅されていましたが、これらは一定以上の力量を持ったプラモデラーの方には重宝されるかも知れませんが、グランドパワー本誌が積極的に内部図解図を用いてプラモデラーと軍事愛好家両者の嗜好を満足させているのと比較しますと、純粋な艦船オタクには不満が残るラインナップです。
しかしながら、写真のラインナップは素晴らしく、今までに見たことが無い物も見受けられます。

最後に、製本の段階の問題と思われる表表紙から見て右下に綺麗に切断されていないの物が、書店で散見されました。これも改良の余地があると思います。


Re: GP1月号、発売です! 古是三春 - 2007/01/13(Sat) 10:17 No.79  

flak18_88mm4.jpg>てくにしゃん様
 詳しくご感想をいただき、ありがとうございます。
 ビスマルクは、一種の「挑戦」でしたので貴重なご意見は今後に生かしていきたいと思います。執筆者の方は、これがライターデビューです。製本上の不備は、社長と相談しておきます。
 今後ともよろしくお願いします。


Re: てくにしゃん氏に一言・・... RAVEN - 2007/01/16(Tue) 06:12 No.81  

goriath.png いい加減お節介かなとは思いつつ、あまりにもひどいので一言・・・。

>>3.7cm高角砲は機関砲ではないので、この口径の対空火器としてはあまり有効なものではなかった。」

>との文言は、「ソードフィッシュに対しては」と、主語を入れ
>中略
>対照的に、Uボートに搭載された最も効果的な対空火器として3.7cmSK C/30高角砲は知られています

 あのう、高角砲と高射機関砲の違いを理解されてますか・・・??
 私にはてくにしゃん氏が両者の違いを理解されてないとしか思えないんですけど・・・。
 まずはビスマルクを雷撃した〜大口径機関砲弾の行、ここで既に恥ずかしい間違いをさらけ出していますが・・・。
 ビスの37mmSKC/30がソードフィッシュを撃退できなかったのは、37mmSKC/30が発射速度が遅い(通常毎分20発以下)半自動の高角砲だったからで(砲弾の威力云々以前に)目標に命中弾を与えられなかったことが原因です。(因みに対空潜水艦FLAK-Bootでは、役立たずの37mmSKC/30の代わりに同口径ながら発射速度が格段に向上した(毎分50〜160発)高射機関砲M42をメインにすることで敵機を制圧しようとしています・・・。結論としてはFLAK-Boot構想は失敗に終わりますが、以後U-Bootの標準対空武装は水中高速潜水艦を除き、20mm連装機関砲1〜2門と37mmM42機関砲1〜2門となります・・・。つまり、20mm機関砲と37mm高射機関砲のコンビはそれまでの20mm機関砲と37mm高射砲より格段に威力が向上していた訳ですよ。)

 U-Bootに於いても、初期の遠距離通商破壊戦型Bootに於いては主砲に劣らぬ長射程を活かして副砲として活躍できたSKC/30も、1942年以降は無用の長物として対空戦闘用のM42高射機関砲に換装される艦が増えており、てくにしゃん氏の仰るような戦果は殆ど上げておりません。

 因みにMG-151/20は1942年の対空火力強化改修の一環として一部のBootに装備されましたが、この時はまだ37mmM42高射機関砲の装備がなされなかったため、その高発射速度という利点を生かし切れず、敵哨戒機にアウトレンジされたことで物にならなかったというのが真相でしょう。(他にも、防空戦闘機隊の主兵装としてU-Bootにまで回すだけの生産量が確保できなかったこともあるでしょうけど・・・。)

 後、ドア・ノッカーと蔑称されたのはドイツ軍の37mm対戦車砲であり、米軍が使用したエリコンFFLは軽量で射撃指揮装置の必要がないコストパフォーマンスの高い対空兵器として、かなり重要視されていますよ。

 そろそろ、自分が知らないことを知っている人がいる事に頭を働かせないと、痛いだけのドンキホーテになる事を理解されますよう・・・。老婆心ながら書き込ませていただきます。 


Re: GP1月号、発売です! 古是三春 - 2007/01/16(Tue) 08:18 No.82  

128mm.jpg>RABEN様

 詳しい解説をありがとうございます。
 ビスマルクをめぐる戦闘の詳報を分析するだけで、いろいろな事実がみえてきそうですね。また、対空火器の性能と戦闘効率についても、非常に興味深く拝見いたしました。
 ただ、てくにしゃん殿に対する物言いは、もう少し配慮が必要なのではないでしょうか? 「恥ずかしい間違いをさらけ出して」とか、「ドンキホーテ」はいくらなんでもひどい表現ですよ。市井の飲み屋でやったら、殴り合いになること請け合いです。
 てくにしゃん様の書き込みは、筆者の方もお読みになり「感謝しています」とのことでした。もちろん、読者の皆さんからの叱咤には、誤解にもとづくものもあり得る訳ですが、それでもいろいろ記事を機会に考えていただいたことはライター冥利に尽きるものです。
 ちなみに私自身は、記事でもしょっちゅう「恥をさらし」ております。後で間違いや誤解がわかって、冷や汗というのはしょっちゅうです。しかし、それを恐れていたら何もできません。日々、精進であって、謙虚な姿勢が必要なのです。
 …というか、RAVEN様もかなり該博な方のようですから、恐縮なのですが「ビスマルク別冊」そのものについてのご意見を記していただけませんでしょうか? 時期は未定ですが、艦船ものも順次出していく方針ですので、参考にすべきご意見はどんどん吸収したいのです(もちろん担当のライターの方にここを見てもらいます)。どうか、よろしくお願いいたします。


Re: GP1月号、発売です! てくにしゃん - 2007/01/16(Tue) 13:37 No.85  

kanmeshi.gif>後、ドア・ノッカーと蔑称されたのはドイツ軍の37mm対戦車砲であり、米軍が使用したエリコンFFLは軽量で射撃指揮装置の必要がないコストパフォーマンスの高い対空兵器として、かなり重要視されていますよ。

RABEN氏は、Uボートの基礎資料『UボートZ型』を読まれていないようですね・・・。

228P
(注86)アメリカ海軍も、標準軽対空火器の二〇ミリエリコン砲に関してこれと同じ結論に達していた。この砲は、向かってくる「カミカゼ(特攻機)」を食い止めるだけの能力をもっていなかったために、アメリカ海軍水兵には「ドアノッカー」と呼ばれていた。終戦までに、アメリカ海軍艦船に搭載された二センチ砲は急速に減っていった。

私は、多忙な身なので正確な記述が出来ない部分がありますが基礎資料を読まれていない突っ込みどころ満載なレスを出されても困ります・・・。


Re: GP1月号、発売です! RAVEN - 2007/01/16(Tue) 20:05 No.86  

goriath.png>古是様
 ご配慮有り難うございます。改めて読み返しますと確かに配慮に欠けた点が多々あった書き込みだったと思います。まず、この点はてくにしゃん氏に謝罪いたします。
 これ以上の書き込みは泥仕合となりそうですので控えたいと思いますが、古是様が仰る様に1読者の感想に対して無闇に批判を加えたのはこの掲示板の趣旨に反しますね。今思えば、てくにしゃん氏はこういう感想を持たれたようですが、自分はこうではないかと思う程度に留めておくべきでした。

 また機会がございましたら、次回は自分の感想という形で書き込みさせていただきたいと思います。(個人的には艦船次回作以降ではフランス艦等、今まで他誌で取り上げられることが少なかった艦船にもスポットを当てていただければ、それだけで他誌とは一線を画した誌面になると思っておりますが・・・。)

 また、てくにしゃん氏も期待されている装甲成分解析等にも一言言及されていると、資料的価値がいっそう高まるかと思いますので、次回作以降では各国装甲材質一覧的なコラムなどもカノウであれば掲載していただきたいなと思っております。(日本艦の場合「海軍精鋼物語」等でかなり材質や製法は判明してきておりますが、他国艦の場合中々そういう記述にお目に掛かる機会はありませんので、資料を収集するだけでも困難とは存じますが、平易に読める精鋼に関するコラムや各国の装甲材質について調査した資料(自分もどこかで英国と米国による装甲材質の調査結果に話題を少しだけ見た記憶があるのですが、出典までは記憶していませんので・・・。)の充実はそれだけでもGP誌の購入意欲を増すと思いますので・・・。)

 最後に
>終戦までに、アメリカ海軍艦船に搭載された二センチ砲は急速に減っていった。

 1冊の本が基礎資料とは限りませんよ。ちょっと米軍艦の最終状態を検索すれば個艦によって多少違いはありますが、殆どの米艦で20mm機関砲装備は終戦時まで増加若しくは一定数を維持し続けていることは一目瞭然です・・・。(米軍のドア・ノッカーの件は確かにこちらのリサーチミスと勘違いです。失礼いたしました。)

 確かに40mmボフォースに比べて1発の威力は小さく火力不足が指摘されてはいますが、銃本体が40mmより遙かに軽いことによる高い追従性と射撃指揮装置を必要とせずに単独照準で多数銃を指向出来る特性を軍上層部は評価して、近接防空火器としては終戦時に於いてもまだ有効と判断しているんです。(現代のCIWSのように、一発の弾頭重量だけじゃ論じられないことがある事を理解できませんか?)水兵達には頼りなく感じられても、ウェポンシステムとしては当座の必要性を満たしているんですよ。

 なお、全面的に40mmボフォースに切り替えた場合、その重量のため元々復元性に問題のある艦が多かった米艦の復元性を最悪の状態にしてしまい、下手に高速で回避運動を行うと転舵中に限界を超えて転覆という可能性が有ったことぐらいご存じかと思っておりましたが・・・。)
  因みに特攻を完全に食い止められないという点では40mmボフォースも同じような物で、根本対策として大戦後の傑作3インチ50口径速射砲に結実する訳ですが。

 なおドイツ海軍にしても、航空脅威が増大するにつれて水上艦艇・潜水艦共に役立たずの37mm skc/30高角砲を撤去し、代わりに20mm機関砲を逐次増強しています。勿論主兵装は陸軍の37mm高射機関砲FLAK36の海軍型M42や捕獲品のボフォース40mm機関砲に道を譲って近接補助兵装としてですけれど。
 
 という訳で、貴方の言う20mm機関砲は弾頭重量不足により対空戦闘に於いて能力不足となりつつあったという説は有る程度正鵠を得ていると思いますが、英軍の40mmポンポン砲やドイツ軍のskc/30の戦例を見る限り、弾頭威力こそ強力でも鈍重で発射速度の低い中口径半自動砲は対空戦闘では物の役に立たず、この点で20mm機関砲は射程や威力不足は徐々に深刻化しつつも遙かにましなものだったのです。


Re:改訂・対空兵装 てくにしゃん - 2007/01/16(Tue) 21:05 No.88  

kanmeshi.gif本日は、社命により自宅待機・・・。これだから○Tは・・・。
何はともあれ、RABEN氏からご指摘がありましたので改訂致します。

「3.7cm高角砲は機関砲ではないので、この口径の対空火器としてはあまり有効なものではなかった。」

との文言は、「ビスマルクにおいては」と、主語を入れないと誤解を招くかもしれません。
ビスマルクの対空要員の証言よると、ビスマルクの激しい回避運動によって照準を定めるのが困難であり(注1)、さらに3.7cmSK C/30高角砲は、俯角が足りずソードフィッシュが最接近した距離400m(注2)で攻撃を加えることが出来ません。(注3)
それ故、ビスマルク追撃戦時の有効な対空戦力とはなり得ませんでした。
対照的に、Uボートに搭載された対空火器として3.7cmSK C/30高角砲は、Uボートの乗組員から好評を得たされています。(注4)(学研『Uボート・パーファクトガイド』では、これを否定している)
第二次世界大戦時の常識として踏まえなければならないのは、陸戦に於ける“魔の4連装”を搭載したヴェルヴェル・ヴィントから37o機関砲搭載のオスト・ヴィントに移行した例を出すまでも無く、20mm前後の対空火器は弾頭重量と射程距離が不足し、役に立ちませんでした。(レアケースとして、レイテ沖海戦の戦艦『武蔵』では、機銃弾が雷撃機の手前で炸裂弾が自爆したとの証言もある)
ロバート・C・スターン『UボートZ型』大日本絵画に228Pよると

(注86)アメリカ海軍も、標準軽対空火器の二〇ミリエリコン砲に関してこれと同じ結論に達していた。この砲は、向かってくる「カミカゼ(特攻機)」を食い止めるだけの能力をもっていなかったために、アメリカ海軍水兵には「ドアノッカー」と呼ばれていた。終戦までに、アメリカ海軍艦船に搭載された二センチ砲は急速に減っていった。

とあり、またアメリカ海軍の空母『サラトガ』に代表されるように、大戦末期にはボフォース社製40mm機関砲に全面換装を進めたものの、アメリカ海軍全体での換装は終戦までに終了しませんでした。
ドイツ海軍も同様で、当初Uボートに搭載されたMG151/20が有効な戦力ならず、W42高角砲機関砲に換装され相応の戦果を挙げましたが、発射速度は3.7cmSK C/30高角砲の最大毎分30発から最大毎分50発に向上したに過ぎず、W42の実質発射速度は毎分50発を下回り(調子に乗って乱射すると揚弾が間に合わず弾切れになるため、打てない!!)発射速度が対空砲戦時に大きいウエイトを占めていないことが解ります。
多少のキャプションの変更があれば、より良くなるかもしれません。

参考文献
(注1)ブルカルト・フォン・ミュレンハイム『巨大戦艦ビスマルク』ハヤカワNF文庫 228P
(注2)DISCOVERY CHANNEL『ジェームズ・キャメロンの海底の戦艦ビスマルク』DVD
(注3)ルートヴィック・ケネディ『戦艦ビスマルクの最後』ハヤカワNF文庫
(注4)ロバート・C・スターン『UボートZ型』大日本絵画

こんなところでしょうか?


ページを表示できません。  投稿者: ページを表示できません。 投稿日:2007/01/03(Wed) 14:57 No.54  
chiha.png荒らし投稿本文削除(戦研削除人)


Re: ページを表示できません...  - 2007/01/04(Thu) 19:18 No.65   <Home>

schafe.jpg状況を見て、掲示板のアドレスをちょっと変えようと思います。


グラパ板アドレス変更   - 2007/01/06(Sat) 17:28 No.71  

schafe.jpg業者対策としてグラパ板のアドレスを変更。 しばらくはこれで大丈夫かとは思いますが…。 どっちにせよ、今月中に掲示板を置いてあるサーバーが変更になるので、また近日中にアドレスが変わることになりますが。
80番から始まる英国からのIPをシャットアウト。 全部チェックはしてませんが、まず8xから始まるIPは一般的にはないと思います。 少なくともグラパ板にはいないので大丈夫でしょう。

テストは無事終了しましたが、なんらかの異常等があれば報告願います。


フランス 試作 計画 車両 投稿者:ももんが 投稿日:2007/01/03(Wed) 16:46 No.55   <Home>
t3.png第二次世界大戦時のフランス試作、計画車両 の特集は可能でしょうか?


Re: フランス 試作 計画 車... ぬろんが - 2007/01/03(Wed) 16:53 No.56   <Home>

you.gif気長にまとう 


Re: フランス 試作 計画 車... 古是三春 - 2007/01/05(Fri) 10:34 No.66  

chiri.png>ももんが様
 
 可能性無きしもあらず、です。斎木センセT相談してみますが、戦車開発史上、おさえておくべき車輌がフランスにもチェコにもスウェーデンにもありますからね、30年代には。

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