1932年末、兵器局は、8.8cm FlaK18高射砲、15cm sFH18重榴弾砲が牽引でき、その砲兵18名が乗車可能な、中級半装軌牽引車の開発を命じた。 1934年に試作車が完成すると、すぐ量産に移された。 これがSd.Kfz.7で、一般には、「8tハーフトラック」という名前でも呼ばれている。 ドイツのハーフトラックはステアリング方式に特徴があり、前輪を左右15゜以上に切ると、その方向の履帯起動輪にブレーキがかかり、旋回し易くなる工夫がしてあった。 本車は、総生産台数11,000両を誇り、ドイツ軍の中核的半装軌牽引車として使われた。 この車体を利用した派生型には、2cm FlaK38四連装機関砲装備のSd.Kfz.7/1、3.7cm FlaK36対空機関砲装備のSd.Kfz.7/2等がある。 <参考文献> ・「ピクトリアル ドイツ軍ハーフトラック」 アルゴノート社 |
<Sd.Kfz.7> 全長: 6.85m 全幅: 2.40m 全高: 2.62m 全備重量: 11.55t 乗員: 12名 エンジン: マイバッハHL62 液冷ガソリン 最大出力: 140hp/2,600rpm 最高速度: 50km/h 航続距離: 250km 武装: 装甲厚: |