Sd.Kfz.10/4は、それまでトレイラーで牽引していた対空機関砲を、初めて車載化した簡易な対空自走砲である。
これは、1t半装軌型牽引車の後部ボディをプラットホームに変更し、20mm FlaK30機関砲を装備したもので、プラットホームの側面と後面には起倒式の格子板が設けられ、射撃時にはこれを倒して足場の補助とした。
1938年から1944年まで総計610両が作られ、陸軍及び空軍の高射砲部隊に配備された。本車の後期型であるSd.Kfz.10/5は、装備砲を新型のFlaK38に変更し、簡単な装甲も取り付けられていた。
<Sd.Kfz.10/4>
全長:4.75m 全幅:1.93m 最高速度:65km/h 武装:2cm FlaK30×1