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●Sd.Kfz.250/2装甲電話線敷設車 Sd.Kfz.250/2装甲電話線敷設車は電話ケーブルを敷設するための車両で、軽通信小隊(自動車化)で使用された。 乗員は4名で左側のベンチシートは残されたが右側のパイプ椅子は撤去され、電話線ケーブルのリールドラム用収納庫が設置された。 その上に後部の弾薬収納庫に取り付けられたアームに支持される形で、ケーブルを繰り出す時に使用するホルダーが取り付けられていた。 ホルダーのための支持架は左右の前部フェンダーの上にも取り付けられており、3本の電話ケーブルを同時に敷設することが可能であった。 また敷設中の電話ケーブルが絡まるのを防止するために、長い棒を車内に収容していた。 武装は7.92mm機関銃MG34 1挺、9mm機関短銃MP38 2挺、7.92mm小銃Kar98k 4挺であり、MG用三脚は装備されていなかった。 なおSd.Kfz.250/2はA型車体のものしか存在が確認されておらず、B型車体の車両が存在したかは不明である。 |
<Sd.Kfz.250/2装甲電話線敷設車A型> 全長: 4.56m 全幅: 1.95m 全高: 1.66m 全備重量: 5.44t 乗員: 4名 エンジン: マイバッハHL42TRKM 直列6気筒液冷ガソリン 最大出力: 100hp/2,800rpm 最大速度: 60km/h 航続距離: 320km 武装: 7.92mm機関銃MG34×1 (1,100発) 装甲厚: 6〜14.5mm |
<参考文献> ・「パンツァー2007年11月号 ドイツ陸軍のワークホース Sdkfz.250シリーズ」 久米幸雄 著 アルゴノート社 ・「ピクトリアル ドイツ軍ハーフトラック」 アルゴノート社 ・「ジャーマン・タンクス」 ピーター・チェンバレン/ヒラリー・ドイル 共著 大日本絵画 ・「世界の軍用車輌(3) 装軌/半装軌式戦闘車輌:1918〜2000」 デルタ出版 ・「SdKfz250」 山本敬一 著 デルタ出版 |