『タイト文字数制限がキツイ』というタイトルでDDHさんが立てたスレにおいて下記のような書き込みがありました。
DDHさんの返信タイトル『お聞きしたかったのはそこではなく』
>同サイズの対空砲の方が榴弾砲より重くなるのは水平射撃乃至低仰角での反動が高仰角での対空射撃より小さくないとつじつまが合いません。
これって、射撃時の反動を吸収するためには重い方が良いのです。水平射撃を行う必要があれば重い方が優位になるので、寧ろつじつまはあっているので疑問の余地がないはずです。
特に88mm高射砲は水平射撃時に砲架が発射反動を吸収しきれない、つまり転倒の危険から反動を軽減させるために高射角時は砲尾が地面(脚)接触しないように短後座(反動大)していますが低射角時には長後座(反動小)にして砲架に対する反動を軽減できるように可変駐退機を装備しています。
19式WSPの場合は高射角と低射角時の発射反動自体は変わりません。砲架(自走砲の場合は砲搭載車体)に対する反動が同じ場合には長い縦方向と短い横方向では縦方向の方が反動を多く受け止められることは自明です。その縦方向ですら駐鋤で反動を受け止める仕様なのですから横方向においては「撃つべきではない」というのが自明の理です。
じゃあ何で真横に水平射撃画像が存在すること言う疑問ですが、画像を見る限りではそれなりの装薬量で射撃しているようなので反動がどれだけあって車体に影響したのか画像もしくは映像が欲しかったですね。
確かに射撃していますが反動が車体に伝わる直前の画像ですから、仮に横転していてもおかしくはないのです。
あるいは、反動を自在に吸収できる磁性流体を利用した駐退複座装置の試験であったのかもしれません。これだったら最も負荷のかかる最大装薬による横方向水平射撃をする意義があります。
https://patents.google.com/patent/JPH0814796A/ja
19式自走榴弾砲が真横に水平射撃を行ったのを知った時に私は驚きましたが、軽量で射撃プラットフォームとしての安定性に劣る装輪式自走榴弾砲では普通は行わないですよね。
この射撃を行った時に19式自走榴弾砲がどういう状態になったのか、ぜひ映像で見てみたかったです。
あと、最近は磁性流体を利用した駐退復座装置が実用化されているんですね、これは全く知らなかったので興味があります。