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M1A1エイブラムズ戦車





IP-M1戦車

様々な紆余曲折を経ながらも、1980年から生産が開始されたM1エイブラムズ戦車であったが、生産開始から間もなく、M1戦車に対する2種類の改良計画が開始された。
その1つは、120mm滑腔砲の導入や本格的なNBC防護機材の装備、装甲強化といった改良を盛り込んだM1E1計画で、これが後のM1A1戦車の開発に繋がる。

このM1E1計画と並行して進められたのが、主砲はそのままでさらなる戦闘能力の向上を目的とする、装甲強化などを盛り込んだIP-M1(Improved Performance M1:能力強化型M1)計画である。
その開発状況からも分かるように、IP-M1戦車は主砲やNBC防護機材などはそのままとされたが、装甲強化を始めとしてコンポーネントの多くをM1E1戦車と共用していた。

IP-M1戦車はまず、最終減速機のギア比をM1戦車の4.30:1から4.667:1に改め、ガヴァナーを調節して最大速度を、M1戦車の45マイル(72.42km)/hから41.5マイル(66.79km)/hに減じた上で、第2、第7転輪アームに装着されている油圧式ショック・アブソーバーの油圧を、3,000psiから3,500psiに強化したのに加え、砲塔後面には側面と同様に金属製の支柱と薄板を組み合わせ、その周囲に金網を張ったラックが装着されて、個人装備収容の便が図られた。

なおこのラックは、必要に応じて取り外すことが可能である。
また前述のように装甲の強化が実施されたが、具体的にどの程度、装甲防御力が向上したかは明らかにされていない。
なお、IP-M1戦車の生産型第1号車は1984年10月に引き渡され、1986年5月までに総数894両が完成している。


M1E1戦車

M1E1戦車は、前述のIP-M1戦車と並行する形で開発されたM1戦車の武装強化型であり、その骨子となるのは以前より考えられていた、ニューヨーク州のウォーターヴリート工廠製の、51口径105mmライフル砲M68A1(原型はイギリスの王立造兵廠製の105mmライフル砲L7)から、西ドイツのラインメタル社製の44口径120mm滑腔砲Rh120への主砲の換装であった。

M1戦車の生産が開始されてから1年近くが経た1981年9月18日付で、アメリカ陸軍参謀本部の副参謀長が、120mm滑腔砲Rh120をウォーターヴリート工廠で小改良したものに「XM256」の試作呼称を与えて、M1戦車への搭載を承認したことにより、M1戦車の能力向上計画「M1E1」の本格的な作業がスタートした。
この主砲換装は、さらなる射程の延伸と装甲貫徹力の増大が中核とされ、加えて弾薬は当然ながら15mmほど太くなったものの、反対に全長は105mmライフル砲用の弾薬よりもわずかに短縮された。

さらに薬莢が燃焼式なので、射撃後の処理を必要としない点も大きなメリットとされた。
ただしその直径の違いから、M1E1戦車が搭載する主砲弾薬は、M1戦車の55発から40発に減じることになった。
なおM1E1戦車の主砲弾薬は、砲塔後部バスル内の左右にそれぞれ17発が、砲塔バスケットの右側にあたる機関室の右前部に6発がそれぞれ収められる。
この変化により、M1戦車で砲塔バスケットの床に置かれていた主砲弾薬3発は姿を消した。

また、機関室の右前部に設けられた主砲弾薬庫の上面は、砲塔上面と同様に装甲板をボルトで固定するブロウオフ・パネルに変更されている。
M1E1戦車における改良は、アメリカ陸軍が段階的に進めるM1戦車改良計画の第1段階として、「ブロックI」の計画呼称が与えられ、120mm滑腔砲への換装に加え様々な改良が盛り込まれている。

まず、M1戦車では各種NBC検知機材と、乗員がそれぞれ着用する顔マスクしか用意されていなかったNBC対策として、M1E1戦車では本格的なNBC防護機材の導入が図られた。
これは、5,663リットル/分の濾過能力を備えたXM48(後にM48として制式化)除染フィルター機材と、車内の気圧を0.134psiに加圧することで車内への外気侵入を防ぐ加圧機材、そして200式空気清浄装置(SCFM)と称する空調機材の導入である。

XM48外気除去フィルターからの空気を採り入れて、200式SCFMで冷却した上で、それぞれの乗員のそばに設けられているホース接続部に冷却空気を送り込み、乗員が装着する防護ベストと顔マスクに装着された、短いホースに直接空気を送り込むと同時に、車内温度を18〜27℃に調節することが可能となった。
この空調機材の導入により、対NBC戦時における乗員の環境は著しく向上することになった。

さらにXM43(後にM43A1として制式化)化学剤検知機材と、AN/VDR-2放射能検知機材に換装されて検知能力も向上し、低レベルの汚染地域では問題なく作戦の遂行を可能としている。
なおこの200式SCFMは、戦闘室の左後方にあたる袖板に載せられ、車体左側面にインテイクが追加されたことがM1戦車からの外見的な変化であり、これらの各種NBC防護機材はそのままM1A1戦車にも踏襲されている。

これに加えて、IP-M1戦車と同じ機関系やサスペンションの改良、砲塔後面へのラック新設、車体と砲塔前面の装甲強化、改良型FCS(射撃統制装置)の導入、そして砲塔側面に装着された雑具箱の前後長の拡大なども盛り込まれたが、実際にはM1E1戦車の場合装甲の強化は実施されずに、後の生産型(M1A1戦車)と同重量になるように砲塔前面にダミーウェイトの装甲板を溶接しているのが、外見での大きな変化である。

空調機材の導入により、前述のように車体左側面の第5転輪上方に、専用のダクトを新設したことも変化の1つとして挙げられる。
その発注期日は不明だが、M1E1戦車は14両が製作発注されており、最初の2両は1981年3月に工場をロールアウトしている。

なお、これらのM1E1戦車はいずれも新規生産ではなく、既存のM1戦車からの改造車両であり、まずメリーランド州のアバディーン車両試験場での試験に供された。
その後、M1戦車の開発メーカーであるミシガン州スターリングハイツの、CD(クライスラー・ディフェンス)社における自社試験が実施された。

通常とは逆の流れだが、これは後の生産型であるM1A1戦車を念頭に置いてのことなのだろう。
さらに1982年3月からは、アメリカ陸軍の手による本格的な運用試験が開始され、以後1985年まで様々な試験に供されたが、実戦部隊に引き渡されること無く、試験終了後は保管されたものと思われる。
M1E1戦車は制式呼称が与えられてはいるものの、実態はM1A1戦車の試作車だったのでそれも当然であろう。


M1A1戦車

前述したM1E1戦車の生産仕様がこのM1A1戦車であり、M1E1戦車では生産型と重量を揃えるために、砲塔前面に溶接されていたダミーウェイトの装甲板が、当然ながら姿を消している。
また、砲塔側面に装着されている雑具箱の前後長が、M1E1戦車よりもさらに延ばされたこともM1A1戦車の外見的な変化となっている。

その詳細に関しては明らかにされていないが、M1E1戦車による試験の結果は上々だったようで、1984年8月28日付で「120mm砲戦車M1A1エイブラムズ」として制式化され、同時に主砲の120mm滑腔砲XM256も「M256」として制式化された。
そして同年12月からオハイオ州のライマ陸軍戦車工場と、ミシガン州ウォーレンのデトロイト工廠において生産が開始された。

なお両工場とも、以前はCD社の管理下に置かれていた国営の戦車工場であったが、CD社が1982年3月に3億4,850万ドルで、ヴァージニア州レストンのジェネラル・ダイナミクス社に買収され、社名をGDLS(General Dynamics Land Systems)社と改められたため、1982年2月からは両工場ともGDLS社の管理下で、M1戦車シリーズの生産を手掛けている。

M1A1戦車の生産が開始された当初、アメリカ陸軍は前述したIP-M1戦車の生産の方に主眼を置いていたため、M1A1戦車の生産は後回しにされて、最初の生産型が引き渡されたのは1985年8月に入ってからのことであった。
その後間もなくして、ライマ陸軍戦車工場での生産は完全にM1A1戦車に置き換えられ、アメリカ軍向けのM1戦車シリーズの生産が完了した1993年末までに、陸軍向けとして4,796両のM1A1戦車が完成した。

引き渡されたM1A1戦車の生産車は、まずM1戦車と改編する形でワルシャワ条約機構軍と対峙する、ヨーロッパへの派遣部隊に対する配備が開始された。
そして本国に戻されてきたM1戦車の一部は、州兵に対して引き渡されている。
このヨーロッパへの配備は1988年からまず、西ドイツに展開していた第1機甲師団と第3歩兵師団を皮切りに進められ、1991年2月の湾岸戦争地上戦における主力MBTとして多用された。

M1A1戦車は当初、アメリカ陸軍のみに対して配備が進められたが、1980年代後半に海兵隊が、当時主力MBTとして装備していた716両のM60A1戦車の更新用として、476両のM1A1戦車の導入を求め、アメリカ国防省もこの要求を承認したものの、海兵隊が要求する476両の生産コストが13億5,700万ドルを要することに難色を示し、最終的にその数は221両と、半分以下に下方修正されてしまった。

そして1989会計年度で66両、1990会計年度で155両のM1A1戦車がそれぞれ発注され、その第1号車は1990年11月に引き渡されている。
この海兵隊向けM1A1戦車はその生産時期からも分かるように、生産当初から砲塔と車体の前面に後述のDU装甲を装着したHA仕様として完成した。

加えて1995年春には、アメリカ陸軍がアラバマ州のアニストン陸軍補給廠において保管状態としていた、M1A1戦車の内50両が海兵隊に移管されたが、これらの車両はいずれも戦場オーバーライドや、後述するDWEKキット、自車位置報告システム(PLRS)、外部装着型APU、対戦車ミサイル妨害機材(MCD)AN/VLQ-6装着キット、ディジタル電子統合ユニットといった改修が行われ、さらに砲塔バスケット後方への新規バスケット追加改修も併せて実施され、その改修箇所は総数62カ所に及ぶといわれ、1995年後半には作戦投入が可能となっている。

これに先立つ1995年6月に84両が、7月にも24両が、そしてその時期は不明だが、さらに24両のM1A1戦車が陸軍から海兵隊に移管されたが、いずれの車両も前述の改修が施されていた。
これらの陸軍からの移管に伴い、M1A1戦車の保有数を403両に拡大した海兵隊は1990年代後半より、装備するM1A1戦車の能力向上を目的とした各種電子機材の更新を画策し、2000年9月にヴァージニア州アーリントンのDRSテクノロジー社は、海兵隊との間で「M1A1火力強化計画」(FEP)の開発契約を結んだと公表した。

この「FEP」(Firepower Enhancement Package:火力強化パッケージ)契約の総額は320万ドルで、第2世代前方監視赤外線(SG-FLIR)技術を応用した熱映像装置を用いる、新型照準機材の試作基製作に関して結ばれたもので、続いて2002年半ばには1,200万ドルで、FEP第2段階の開発契約がDRS社と締結された。
この第2次契約には新型レーザー測遠機や、長距離目標位置測定(FTL)機能を備えた高解像目標設定機材、高精度軽量型GPSなどの開発も含まれていた。

そして、試作基を用いた試験の結果は満足できるものだったようで、詳細は不明だが8,000m先の目標に対する着弾誤差は、35m円内以下に収まるものだったという。
この試験の後海兵隊は、改良機材400セットの改修キット製作に関する契約を、約1億2,300万ドルでDRS社と結び製作が開始された。
そして完成した改修キットは、海兵隊の整備デポでの換装作業に供された。

続いて海兵隊は、陸軍が主力MBTとして用いているM1A2戦車への改修を望んだものの、これは承認には至らなかった。
しかし、2050年までM1A1戦車の運用を考えていた海兵隊としては改良は必須と考え、独自の改良計画を策定した。
その中からまとめられたのが、主力戦車集団改修キット計画(MBTFMP)であった。

このMBTFMPは、州兵向けのM1A1SA戦車で採用された機材である、車長用のSCWSと歩兵との連絡用電話(TIP)に加えて、エイブラムズ・サスペンション・アップグレード(ASU)、装填手用7.62mm機関銃への防盾も導入されたが、ASUの導入は装備変更に伴い、69.5tにまで増加した戦闘重量への対処であった。
なおTIPなる機材は、車内と車外の連絡に供する電話機で、以前のアメリカ戦車の多くでは標準装備とされ、試作車XM1では車体後面の右側に装着されていたが、なぜか生産型M1戦車では導入されなかった。

アメリカ陸軍ではM1A2SEPからようやくTIPが標準装備となり、海兵隊のM1A1でもMBTFMP改修によって導入されることになったが、これに先立つFEP改修の段階でTIPを装備した車両が確認できるので、装備改修が実施されたのかも知れない。
さらに2014年からは海兵隊のM1A1戦車に対し、砲塔後部のバスル内に設けられている主砲弾薬の配置を改める改修が実施された。

併せて、バスルの上方に配されたブロウオフ・パネルはそれまでの調整輪を備える鋼製から、軽量化を図ってチタン合金製に換装され、調整輪は廃止された。
なおこの変更は、陸軍のM1A1/A2戦車に対しても実施されている。
さらにM1A2戦車の主要装備であるCITVではなく、新型FCSへの換装と、高精度熱映像カメラと高解像度ディスプレイの導入、友軍車両の位置情報表示機材とそのディスプレイといった、各種機材も併せて装備されている。

その改修数に関しては不明だが、おそらく海兵隊のM1A1全車が対象になったものと考えるのが妥当であろう。
また話が前後してしまうがM1戦車シリーズでは、1970〜80年代にかけて各国の主力MBTで広く用いられた、「カニングタワー」と称する外気の導入と機関室からの排気に供する、塔形式の潜水装置は採用されておらず、このためそのままでの渡渉深度はわずか1.22mにしか過ぎなかった。

しかしその性格上から、海岸より上陸することが求められている海兵隊では潜水装置の装着は必須であり、「DWFK」(Deep-Water Fording Kit:深深度渡河キット)と称する専用の渡河キットが配布されることになった。
ただしこの機材は、海兵隊からの要求で開発された専用装備ではなく、DWFKは1984年に入って間もなく陸軍からの発注で開発が開始され、同年10月にはその試作キットが完成して公開されたもので、海兵隊はそれを流用したに過ぎない。

DWFKキットは、機関室前部の左に設けられた外気導入用のダクトに、「空気採り入れタワー」と称する円筒形の吸気筒2本と、車体後面中央の排気ダクト部分に「高圧排気基部」と称され、上方に「排気タワー」と呼ばれる円筒形の排気筒を取り付けた、2カ所の吸・排気筒から構成される。
もちろん陸軍も装備するが、やはり上陸の先陣を切る海兵隊もDWFKを標準装備としている。
というよりも、製作されたDWFKキットの大半は海兵隊に引き渡された可能性が高い。

DWFKキットを装着することで、M1戦車シリーズは最大深度2.3mまでの河川渡河が可能となるが、カニングタワーの着脱にはそれなりの時間を必要とすることもあり、陸軍ではあまり使用されない。
またM1戦車シリーズの渡河は、同じ車体を用いて開発されたM104「ウルヴァリーン」(Wolverine:クズリ)重突撃橋や、その後開発されたM1074統合突撃橋システムを用いれば問題無く行えるし、それを超える河川幅の渡河は、工兵隊の架橋作業に任せるというのが前提のようである。


M1A1D戦車

M1A1戦車に続く型式であるM1A2戦車の生産数は、初期試験に供するためのFSED(Full-Scale Engineering Development:全規模技術開発)車を合わせてもわずか72両に留まり、既存のM1戦車からM1A2戦車への改修が進められた。
ただし、同じ120mm滑腔砲M256を備えるM1A1戦車に対しても、M1A2戦車に準じた改修が実施された。

M1A2戦車で導入されたTIWSやCITV、砲手用の第2世代熱映像機材は採用されなかったものの、電子機材の大半がM1A2戦車と同様にディジタル(Digital)化され、その頭文字を採って”D”の接尾記号が与えられた。
M1A1D戦車への改修作業は、2000年初めからオーバーホール時を利用する形で開始されたが、過渡的な存在であり、M1A1戦車からA2仕様への改造が進んだことを受け、2003年までに108両が改造されただけに留まった。
そして、翌2004年にアメリカ陸軍は早くもM1A1D戦車の退役を決め、全車が保管状態とされた。


M1A1AIM戦車

1991年2月の湾岸戦争地上戦でM1A1HA戦車を戦闘に投入し、同時に本国やヨーロッパで訓練などに供した結果を背景にアメリカ陸軍は、1994年に「AIMXXI」(Abrams Integrated Management XXI:21世紀向けエイブラムズ統合管理)の計画呼称で、近代化改修に関する策定作業に着手した。
その後、いつの間にか「XXI」の語句が姿を消し、「AIM」と単純化されている。
このAIM改修は、まず17両のM1A1HA戦車に対して実施され、1997年には試験に供された。

その結果を踏まえてアメリカ陸軍は、1998年6月にさらなるAIM改修の導入に着手し、2012年にはその改修作業を完了した。
そして、約2,000両のM1A1HA戦車がAIM改修を受けて、M1A1AIM戦車に変身している。
このAIM改修の骨子は、「FBCB2」(Force XXI Battle Command Brigade and Below:フォース21 旅団以下部隊戦闘指揮システム)と、「BFT」(Blue Force Track:友軍追跡)機材の導入である。

当初、この両機材は指揮官車への装備に限定していたが、結局全てのM1A1AIM戦車に搭載されている。
FBCB2は、端的にいうと無線LANを用いた戦術インターネットシステムであり、リアルタイムで各種の情報をディジタル式無線機が送受信するというものである。
これにより車長は、操作パネルに備えているタッチ式のカラーディスプレイに自車の位置が、戦術シンボルとして上方から見下ろす形で、地図上の画像として自動的に表示される。

それまでの必須装備であった地図とコンパスは、車内から姿を消した。
同様にAIM改修で導入されたBFTは、人工衛星との相互通信を可能とする機材であり、全ての乗員に対し周囲に展開した全ての友軍の地上および空中位置を、戦術シンボルでディスプレイに表示することで、一目で状況を視覚的に得ることを可能としている。
このBFT装備車は、砲塔の右側面に専用アンテナが新設されたので、未改修車との識別は容易い。

つまり簡単にいうと、M1A2戦車で導入されたデータリンク・システムが、このAIM改修によりM1A1戦車にも導入されたということである。
またM1A1AIM戦車は、主砲弾薬の搭載数がそれまでの40発から、M1A2戦車と同じ42発に増加しているとする資料も存在する。


M1A1SA戦車

2009年初めより、アメリカ州兵部隊に対するM1A1AIM戦車の配備が計画されたが、この際に陸軍はさらなる改良を盛り込むこととし、呼称も「M1A1SA」と改めた。
その改修の骨子は、陸軍のみが装備するM1A2戦車へ性能を近付けることであり、砲塔側面の装甲強化、砲手用照準機材の熱映像装置を第2世代FLIR技術を導入した新型に換装、レーザー測遠機を新型に換装、車長用のCIWSを後述するSCWSに換装、装填手用の7.62mm機関銃への防盾の新設などである。

これらの変更箇所から分かるように、要はM1A1AIM戦車の強化改良型がこのM1A1SA戦車である。
不思議なことではあるが、アメリカ戦車の大半が標準装備としている、戦場で発生する騒音の中で車内と車外の連絡を円滑に行うための電話機、いわゆる戦車・歩兵電話(TIP)をM1戦車は装備していなかった。
そして、陸軍でTIPを導入したのはM1A2SEPv2戦車からであるが、それに先駆けてこのM1A1SA戦車に装備が実施され、装甲箱に収容する形で車体後面右側に装着されたことも、SA改修における変化の1つである。

なおM1A1SAの接尾記号の”SA”は、”Situational Awareness:状況認識”の頭字語であるが、一部の資料では「M1A1SA AIM」と記述している例も見られる。
州兵ではこのM1A1SA戦車を、以前3個の諸兵科連合機甲大隊傘下に、合わせて6個が配備されていた重旅団戦闘チーム(HBCT)を、機甲旅団戦闘チーム(ABCT)と改称して配備した。

M1A1SA戦車の改修数については明らかにされていないが、それぞれのABCTには55両の戦車が配備されているので、すでにM60戦車シリーズは退役していることから考えて、ABCTが装備する全車がM1A1SA戦車と思われ、そうすると少なくとも330両が改修されたことになる。
なお、このM1A1SA戦車はイラク、オーストラリア、モロッコに輸出されている。


攻撃力

M1戦車の開発当初は様々な武装の搭載が考えられ、最終的にウォーターヴリート工廠製の105mmライフル砲M68A1の搭載が決定されたが、同時に120mm滑腔砲への換装も視野に収めることが求められており、1978年2月4日にアメリカ陸軍の書記官クリフォード・アレクサンダーは、西ドイツのラインメタル社製の120mm滑腔砲Rh120のXM1戦車への搭載を具申し、これを受けた陸軍は独自の120mm滑腔砲の研究を開始して、1981年末より砲と弾薬の開発に着手し、1984年からM1戦車の生産車への導入が計画された。

しかし国産120mm滑腔砲は、開発中にその大きなコストが議会で問題視され、加えて開発作業も期待したほどには進捗しなかったため、結局120mm滑腔砲の国内開発を中止して、ラインメタル社よりRh120のライセンス生産権を取得し、ウォーターヴリート工廠の手で細かな改修を加えたものを国内生産することを決定した。
Rh120のライセンス生産型は「M256」の制式呼称が与えられ、同工廠の手で生産が進められて、まず1981年3月から14両の改造生産が開始された、前述のM1E1戦車に搭載されて試験に供された。

そして1985年より、M1E1戦車の生産型であるM1A1戦車への搭載が開始された。
M1A1戦車は、基本的に主砲以外はM1戦車に準じる車両であったが、主砲の換装に伴いその単体コストは16,000ドル跳ね上がることになった。
M1A1戦車の主砲である120mm滑腔砲M256は、全長5.30m(44口径長)、総重量1.91tと当然ながら、M1戦車の105mmライフル砲M68A1の1.5倍以上重量が増加している。

120mm滑腔砲M256向けの弾薬としては、重量18.7kgのM829 APFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾、タングステン弾芯)、重量20.9kgのM829A1 APFSDS(DU(Depleted Uranium:劣化ウラン)弾芯)、重量は不明だがその拡大版であるM829A2/A3 APFSDS(DU弾芯)、重量24.2kgのM830 HEAT-MP(多目的対戦車榴弾)、さらなる多目的性を追求して装填時に信管を交換することで、ヘリコプターに対する射撃を可能とした重量22.3kgのM830A1 HEAT-MP、重量22.9kgのM1028キャニスター弾などが用意されている。

その他にも訓練用として重量24.2kgのM831 TP(訓練弾)、その射程延伸型で、8,000mを超えると自動的に速度が低下するM865 TPCDRS(装弾筒付円錐安定訓練弾)が用いられる他、キャニスター弾が備える能力を統合した、XM1069 LOS-MP(直接照準・多目的弾)のような変わり種の弾種も存在する。
M1A1戦車は当初、高価なタングステン合金を弾芯に用いるM829 APFSDSを主用していたが、1980年代末からは、より安価なDU合金を弾芯に用いたM829A1 APFSDSが主力弾種となった。

M829A1 APFSDSの性能は、砲口初速1,575m/秒、射距離2,000mで540mm厚のRHA(均質圧延装甲板)を貫徹可能である。
さらにDU弾は焼夷性が高いため、敵戦車の装甲を貫徹した際に車内を高温化し、燃料や弾薬の二次爆発を引き起こす効果がある。

M829A1 APFSDSは、1991年2月の湾岸戦争地上戦において使用され、イラク陸軍が装備するソ連製や中国製の戦車を多数撃破したが、コンタークト5などのERA(爆発反応装甲)を装着した戦車に対しては、威力を減じてしまう欠点があることが判明した。
このため、改良型のM829A2 APFSDSが開発され、1993年から運用が開始された。
M829A2では分離装弾筒に軽量な複合材が使用され、砲口初速が1,680m/秒に向上した。

また弾芯の長さも延長されており、射距離2,000mで570mm厚のRHAを貫徹可能になった。
続いて2003年には、さらなる改良型のM829A3 APFSDSが登場した。
M829A3では弾芯の長さが800mmまで大きく延長され、それに伴って弾体重量が10kgに増加し、総重量も22.3kgと重くなっている。
M829A3の性能は砲口初速1,555m/秒、射距離2,000mで680mm厚のRHAを貫徹可能といわれる。


防御力

M1A1戦車はM1戦車と同様に、砲塔の前/側面と車体の前面に複合装甲を導入しているが、生産中に複合装甲の性能が段階的に引き上げられており、初期の生産車と後述するM1A1HA+戦車では防御力に大きな差が生じている。
M1A1戦車の初期生産車に用いられた複合装甲は、M1戦車に採用されたのと同じ「バーリントン・アーマー」(Burlington Armour)と呼ばれるものである。

バーリントン・アーマーは、1960年代末にイギリスの「MVEE」(Military Vehicles and Engineering Establishment:軍用車両・工学技術研究局)が実用化した、「チョバム・アーマー」(Chobham Armour:MVEEが所在する地名に因んだ名前)と呼ばれる複合装甲の情報を加味しながら、アバディーンの「BRL」(Ballistic Research Laboratory:弾道研究所)の協力を得て、CD社で開発されたものである。

複合装甲の構造と防御力は高度な軍事機密であるため、バーリントン・アーマーの具体的な構造や防御力については明らかにされていないが、2枚の防弾鋼板の間にセラミックを挟み込んだ構造になっているのではないかと推定されている。
なお、セラミックには様々な組成のものが存在するが、バーリントン・アーマーに用いられているセラミックは、比較的安価なアルミナ(Al2O3)系のものが適用されていると推測される。

セラミックを挟み込む防弾鋼板には、いわゆるDHA(Dual Hardness Armour:二重硬度装甲)の概念が応用され、敵の砲弾が直接衝突する表面側には、硬度の高いHHA(High Hardness Armour:高硬度装甲板)を、運動エネルギーを受け止める裏側には、延性に富んだRHA(Rolled-Homogeneous Armour:均質圧延装甲板)を配置しているものと推測される。

なお、M1戦車のバーリントン・アーマーの装甲防御力については、最も厚い車体と砲塔の前面の厚さが300mm、徹甲弾などのKE(運動エネルギー)弾に対してはRHA換算で350mm、HEAT(対戦車榴弾)や対戦車ミサイルなどのCE(化学エネルギー)弾に対しては、RHA換算で750mmと推定されている。
一方、M1A1戦車の初期生産車に導入された複合装甲は、前述のIP-M1戦車の開発過程で実用化された第2世代のバーリントン・アーマーである。

M1A1戦車の第2世代バーリントン・アーマーの装甲防御力については、車体と砲塔の前面の厚さが325mm、KE弾に対してRHA換算で400mm、CE弾に対してRHA換算で1,000mmの防御力を備えると推測されている。
1988年3月14日付でアメリカ国防省は、M1A1戦車の装甲強化策としてDU(Depleted Uranium:劣化ウラン)を装甲に用いた改良型の生産を、近く開始すると公表した。

そして1988年10月から、このDU装甲を装着したM1A1戦車のヨーロッパ展開部隊に対する引き渡しが開始され、生産終了までに2,140両がこの装甲強化を、生産ラインにおいて盛り込んで生産された。
なお、このDUを用いた装甲強化型に対してメーカーのGDLS社は、「M1A1HA(Heavy Armour:重装甲)」の呼称を与えているが、アメリカ陸軍自体では特に識別はせずに、「M1A1」として統一している。

またDU装甲は、M1A1戦車の生産中により強力な第2世代型が導入されたが、その生産数に関しては公表されていない。
この第2世代DU装甲装着車に対し、メーカー側は「M1A1HA+」の呼称を与えているが、やはりアメリカ陸軍では全て「M1A1」の呼称で統一している。

M1A1HA戦車に導入されたDU装甲の具体的な構造については、M1A1戦車初期型に用いられた第2世代バーリントン・アーマーのセラミック層の一部を、DU合金の層で置き換えたものと考えて良い。
複合装甲自体の厚さは325mm、封入されているセラミックとDUを挟み込む防弾鋼板の合計厚は150mmと推定されており、これは第2世代バーリントン・アーマーと変わらない。

ただし、第2世代バーリントン・アーマーでは175mm厚のセラミック層を挟み込む構造になっていたのが、セラミック層の厚さを75mm厚に減じる代わりに、新たに100mm厚のDU合金層を追加している。
なおM1A1HA戦車のDU装甲については、DU合金をメッシュ(網)状にしたものが封入されているという説が広まっているが、耐弾性能を大きく向上させるにはメッシュのような薄いものでは不充分であるし、メッシュ構造にする必然性も無いのでこれは誤りだと思われる。

M1A1HA戦車のDU装甲の装甲防御力については、車体と砲塔の前面でKE弾に対してRHA換算で600mm、CE弾に対してRHA換算で1,300mmの防御力を備えると推定されている。
一方、M1A1HA+戦車の第2世代DU装甲の装甲防御力については、資料によって数値に大きなばらつきが見られるためはっきりしないが、KE弾に対してRHA換算で650mm程度、CE弾に対してRHA換算で1,400mm程度ではないかと推測される。

なお、DUは原子炉を稼動させた際に発生する放射性廃棄物であるため、調達コストが安いというメリットがある反面、DU装甲を導入している戦車の乗員は常に放射線に曝されているため、健康に与える悪影響が危惧される。
アメリカ核規制委員会は、「DU装甲が車内の乗員に与える影響は、自然環境での放射性含有物以下のレベル」としているが、アメリカ陸軍が1980年代末から、戦車用APFSDSの弾芯にDU合金を使用していることもあり、乗員の健康被害は無視できないレベルと指摘する専門家も存在する。

またDU装甲を導入したことで、M1A1戦車は飛躍的に装甲防御力が向上した反面、戦闘重量が65tと大きく増大して運用面で支障をきたすようになってしまったことは問題であった。
なおDU装甲を装着した車両の車体製造番号には、末尾にウラン(Uranium)の頭文字の”U”を追加して未装着車との識別点としている。
また第2世代DU装甲を装着した車両は、末尾に”+”の接尾記号を追加している。

ただしアメリカ海兵隊が装備するM1A1戦車は、全てがDU装甲を装着して完成しているので、陸軍のように車体製造番号の末尾に”U”の文字を記入していない。
またM1A1戦車では、砲塔バスル部の上方に装着されているブロウオフ・パネルが、左右幅を改めてM1戦車の3枚から2枚に減らされ、それぞれのパネル上面に前方1枚、後方2枚の調整輪が装着されたことも変化の1つである。


機動力

M1A1戦車は主砲交換と装甲強化などの改良に伴い、その戦闘重量が61.2tへと増大していた。
にも関わらず、6t以上軽量なM1戦車と同じT156履帯を引き続き用いていたため、生産されたM1A1戦車の運用を開始すると、履帯への過負荷により耐用距離がM1戦車の3,220km前後から、1,126〜1,287kmと大きく損なわれてしまうことが問題視された。

このため、アメリカ陸軍は新型履帯への換装を画策し、西ドイツのディール社製のN570履帯と、ペンシルヴェニア州フィラデルフィアのFMC社が、オハイオ州アクロンのグッドイヤー・タイヤ&ラバー社の協力を仰いで開発したT158履帯を、M1A1戦車に装着して試験が実施された。
その詳細に関しては明らかにされていないが、最終的に国産のT158履帯が選択された。

T158履帯のサイズはT156履帯と同一だが、ブロックは耐用距離の延長を図って、ゴムブロック一体型から鋳造製に改められ、表面に取り外しが可能なゴムブロックをはめ込むという方式に変わった。
この変更に伴い、耐用距離はM1A1戦車に装備されたT156履帯の倍以上となる、3,218kmと大きく向上することになった。

ただし、この数字はFMC社側から提示されたものであり、実際にアバディーン車両試験場で試験に供すると、その耐用距離は3,379kmと、メーカー側の数字を上回る好結果が立証された。
しかしその反面、この履帯変更により戦闘重量は1.36tほど増大することになった。
このT158履帯は生産中のM1A1戦車に導入されたが、その時期は明らかにされていないものの、生産の早い段階で変更されたものと思われる。

また、はめ込み式のゴム製ブロックは路面が凍結した際の防滑措置として、表面にX字形の突出部をモールドした鋳造製のグローサーと交換が可能だが、その際に片側に必要なグローサーの数は32個とされている。
さらに、このT158履帯の導入に先駆けて、続くM1A2戦車での導入が予定されていた車長用の照準機材「CITV」(Commander's Independent Thermal Viewer:車長用独立熱線映像装置)の装着を考慮して、装填手用ハッチの前方に開口部を備える、円筒形の鋳造製張り出し部が設けられた。

上面の開口部は鋼板をボルトで止めて塞がれたが、この円筒形張り出し部を備えるM1A1戦車は後期生産型として分類されることが多い。
もちろんアメリカ陸軍による公式な分類ではなく、軍事研究者らが便宜的に付けた型式である。
またM1戦車では、最後部のサイドスカートが起動輪の半分以上を覆っていたが、IP-M1戦車の生産初期に、下部が半分ほど切断された形状に改められ、これはM1E1戦車にも受け継がれた。

ただし理由は不明だが、M1A1戦車でも初期生産車ではなぜか、M1戦車と同じ起動輪を覆う形のサイドスカートが復活している。
M1A1戦車はM1E1戦車と異なり、M1戦車からの改造車両ではないため、以前生産されたストックのサイドスカートを流用したのかも知れない。

M1A1戦車の部隊レベルでの運用が開始されると、当初から予想されてはいたことだが、やはりその重量増加により元々大食いで知られるM1戦車の燃料消費量が、さらに増加してしまったことが問題視されるようになった。
加えて、備える各種機材への電力供給を保つためには停止している時にも、常にエンジンをアイドル状態としておかなければならず、その燃料消費量は状況により異なるが49.2〜68.1リットル/hを消費し続け、いざ戦闘となった場合に燃料の再補給を必要とすることはこれまた大きな問題であった。

このために開発されたのが、「EAPU」(External Auxiliary Power Unit:外部装着型補助動力装置)と呼ばれる発電装置である。
このEAPUは、1983年10月30日付でアメリカ陸軍参謀本部の副長より開発承認が公表され、その完成期日に関しては不明だがまず試作基4基が製作されて、M1戦車の車体後面右側に装着され、それぞれ2両がケンタッキー州エリザベスタウンのフォート・ノックスと、テキサス州キリーンのフォート・フッドで試験に供された。

EAPU自体は、出力7.51hpの1気筒ディーゼル・エンジンを動力に用いた発電機で、専用の軽油燃料を収めた燃料タンクと共に金属製の箱に収められて、車体後面の右側に装着された。
このEAPUを装備したことで、エンジンを始動すること無く電気系への電力供給を可能とし、しかもその駆動には専用の燃料を使うため、搭載されたエンジン用燃料が消費されることは無い。
なおEAPUの発注数に関しては、明らかにされていない。

そしてこのEAPUは、1990年8月のイラクによるクウェート侵攻に対処するため、発動された「砂漠の盾作戦」(Operation desert shield)に伴い、サウジアラビアに展開したアメリカ陸軍、海兵隊のM1A1HA戦車に対して装着が行われた。
前述のように発注数自体は不明だが、その数は限定されており参加した全車両に装着されたわけでは無く、未装着車も結構見ることができる。

しかし装甲化されていないため、小銃弾や弾片などによる被害が報告されたことを受け、湾岸戦争終了後は外されてしまった。
この結果としてEAPU装着車では、車体後面右側に2個の装着ブラケットが残されたことで、この部分が確認できれば未装着車との識別が可能である。
そして湾岸戦争での戦訓を背景として開発されたのが、同じくディーゼル・エンジンを備える新型のEAPUである。

この新型EAPUは1993年9月にGDLS社との間に、総額937万ドルで1,500セットに関する製作契約が結ばれた。
以前の車体後面右側に装着されたものよりも小型化され、2003年からアメリカ陸軍のM1A1HA戦車の砲塔左後面に装着され、その後期日などは不明だが追加発注が行われて、順次他の型式にも装着され、同様に海兵隊のM1A1HA戦車と、陸軍予備役のM1戦車に対しても装着が実施された。

IP-M1戦車

全長:    9.766m
車体長:   7.917m
全幅:    3.658m
全高:    2.885m
全備重量: 55.338t
乗員:    4名
エンジン:  アヴコ・ライカミング AGT-1500 ガスタービン
最大出力: 1,500hp/3,000rpm
最大速度: 66.79km/h
航続距離: 443km
武装:    51口径105mmライフル砲M68A1×1 (55発)
        12.7mm重機関銃M2×1 (900発)
        7.62mm機関銃M240×2 (11,400発)
装甲:    複合装甲

M1E1戦車

全長:    9.827m
車体長:   7.917m
全幅:    3.658m
全高:    2.888m
全備重量: 57.153t
乗員:    4名
エンジン:  アヴコ・ライカミング AGT-1500 ガスタービン
最大出力: 1,500hp/3,000rpm
最大速度: 66.79km/h
航続距離: 443km
武装:    44口径120mm滑腔砲M256×1 (40発)
        12.7mm重機関銃M2×1 (900発)
        7.62mm機関銃M240×2 (11,400発)
装甲:    複合装甲

M1A1戦車

全長:    9.827m
車体長:   7.917m
全幅:    3.658m
全高:    2.885m
全備重量: 58.967t
乗員:    4名
エンジン:  アヴコ・ライカミング AGT-1500 ガスタービン
最大出力: 1,500hp/3,000rpm
最大速度: 66.79km/h
航続距離: 465km
武装:    44口径120mm滑腔砲M256×1 (40発)
        12.7mm重機関銃M2×1 (900発)
        7.62mm機関銃M240×2 (11,400発)
装甲:    複合装甲

参考文献

・「グランドパワー2004年9月号 初心者のための装甲講座(番外編) M1戦車シリーズの複合装甲の推定と拘束セ
 ラミック複合装甲の能力」 一戸崇雄 著  ガリレオ出版
・「グランドパワー2018年7月号 M1エイブラムス(1)」 後藤仁 著  ガリレオ出版
・「グランドパワー2018年9月号 M1エイブラムス(2)」 後藤仁 著  ガリレオ出版
・「世界の戦車(2) 第2次世界大戦後〜現代編」  デルタ出版
・「パンツァー2016年11月号 ステップアップするアメリカ海兵隊のM1A1」 家持晴夫 著  アルゴノート社
・「パンツァー2018年2月号 特集 現用MBTの覇者 M1エイブラムス」 岩本三太郎 著  アルゴノート社
・「パンツァー2007年7/8月号 特集 M1エイブラムス」 柘植優介/竹内修 共著  アルゴノート社
・「パンツァー2010年3月号 新時代のニーズに対応するM1戦車」 三鷹聡 著  アルゴノート社
・「パンツァー2024年3月号 最強戦車(M1エイブラムス)の黄昏」 三鷹聡 著  アルゴノート社
・「パンツァー2015年7月号 進化するM1戦車の徹底解剖」 荒木雅也 著  アルゴノート社
・「パンツァー2004年11月号 M1戦車 その開発・試作・採用」  アルゴノート社
・「ウォーマシン・レポート12 M1戦車シリーズ」  アルゴノート社
・「世界のAFV 2021-2022」  アルゴノート社
・「現代最強戦車の極秘アーマー技術」  ジャパン・ミリタリー・レビュー
・「新・世界の主力戦車カタログ」  三修社

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