IT-130駆逐戦車はソ連軍がSU-122-54駆逐戦車に続いて開発した自走砲で、現在に至るもほとんど詳細が分かっていない車両である。 本車は当時の主力戦車であったT-62中戦車の車体をベースに、車体上部に完全密閉式の固定戦闘室を設けて、52口径130mm野戦加農砲M-46を戦車砲に改修したものを限定旋回式に搭載したものらしい。 1960年代の初期に実戦配備され、T-62中戦車を補助する任務に就いたということである。 外観はSU-122-54駆逐戦車と良く似ており、かなりスマートな駆逐戦車タイプの車両だったようである。 |
<IT-130駆逐戦車> 車体長: 6.63m 全幅: 3.30m 全高: 全備重量: 34.45t 乗員: 5名 エンジン: V-55V 4ストロークV型12気筒液冷ディーゼル 最大出力: 580hp/2,000rpm 最大速度: 50km/h 航続距離: 450km 武装: 52口径130mmライフル砲M-46×1 (44発) 12.7mm重機関銃DShKM×1 (300発) 7.62mm機関銃PKT×1 (2,500発) 装甲厚: |
<参考文献> ・「グランドパワー2019年6月号 ソ連軍主力戦車(2)」 後藤仁 著 ガリレオ出版 ・「異形戦車ものしり大百科 ビジュアル戦車発達史」 斎木伸生 著 光人社 |