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Mk.VI戦車
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概要
Mk.VI戦車はアメリカ陸軍の要請で従来の菱形戦車より軽量で高速の戦車として設計されたもので、型式的にはMk.V戦車の次のモデルとなるが実際の開発はMk.V戦車より先に開始されていた。
従来の菱形戦車では車体左右側面の大型スポンソン(張り出し砲座)に1門ずつ装備されていた主砲の23口径6ポンド戦車砲は、Mk.VI戦車では車体前部のホーンの間に1門が搭載された。
副武装としては口径7.7mmのオチキスM1914重機関銃4挺が車体上面中央部に設けられた戦闘室に、2挺が車体左右側面前方の小型スポンソンに装備された。
Mk.VI戦車はアメリカ陸軍の戦車部隊に600両が供給される計画であったが、1917年初頭にモックアップが設計・製造されたのみで開発は放棄され量産には至らなかった。
Mk.VI戦車の開発が中止された理由は、アメリカ陸軍の関心がMk.VIII戦車の方に移ってしまったからだった。
<参考文献>
・「パンツァー2014年10月号 第一次大戦の戦車総覧 初登場した地上戦の主役達」 荒木雅也 著 アルゴノー
ト社
・「パンツァー2011年1月号 陸戦に新時代をもたらした菱形戦車Mk.I〜VIII (3)」 箙公一 著 アルゴノート社
・「世界の戦車 1915〜1945」 ピーター・チェンバレン/クリス・エリス 共著 大日本絵画
・「戦車メカニズム図鑑」 上田信 著 グランプリ出版
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