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CV9040カミーリアン対空自走砲





CV9040カミーリアンは、ボフォース社(現BAEシステムズ・ボフォース社)がCV9040歩兵戦闘車をベースに開発した対空自走砲である。
1992年にスウェーデン陸軍が評価試験のため第1次試作車を受け取り、現在中隊/大隊レベルの防空システムとして配備が進められている。
ちなみに「カミーリアン」(Chameleon:カメレオン)は輸出用の愛称で、スウェーデン軍では使用していない。

スウェーデン軍における本車の呼称は、「Lv.Kv.90」(Luftvärnskanonvagn 90:90式対空自走砲)である。
外観上CV9040カミーリアンの大きな特徴となっているのは、砲塔上面後部に搭載されたフランスのトムソンCSF社(現タレス社)製の巨大なガーファウトTRS2620捜索レーダーで、航空機なら14km、ホバリング中のヘリコプターでも8kmの距離で探知でき、同時に6目標の処理が可能である。
車体後部の兵員室には戦闘管制員が位置し、目標優先度の確認や以後の交戦の責任を持っている。

主砲はCV9040歩兵戦闘車と同じボフォース社製の70口径40mm機関砲L70/Bだが、この機関砲は元々高射砲なので問題は無く、これにレーダーやFCS(射撃統制システム)をリンクしている。
使用弾種は主に3P(Prefragmented Programmable Proximity Fused High Explosive:時限信管付榴弾)で、FCSは3P弾のプログラムを組むため目標の諸データから射角などを予想する。
目標の探知から射撃までは、約7秒で完了するとされている。


<CV9040カミーリアン対空自走砲>

全長:    6.50m
全幅:    3.10m
全高:    3.50m
全備重量: 24.0t
乗員:    7名
エンジン:  スカニアDSI14 4ストロークV型8気筒液冷ターボチャージド・ディーゼル
最大出力: 550hp/2,200rpm
最大速度: 70km/h
航続距離: 300km
武装:    70口径40mm機関砲L/70B×1 (238発)
        7.62mm機関銃Ksp.m/39またはKsp.58C×1 (3,000発)
装甲厚:


<参考文献>

・「パンツァー2008年9月号 CV-90戦闘兵車シリーズ」 佐藤慎ノ亮/市川眞作 共著  アルゴノート社
・「パンツァー1999年8月号 CV9040戦闘兵車のファミリー車輌」 小林直樹 著  アルゴノート社
・「パンツァー2015年3月号 スウェーデン軍の現状と将来」 荒木雅也 著  アルゴノート社
・「パンツァー2006年4月号 CV9040カメレオン自走対空砲」 三鷹聡 著  アルゴノート社
・「パンツァー1999年5月号 スウェーデン陸軍の精鋭 第9機械化旅団」  アルゴノート社
・「パンツァー2009年7月号 対空自走砲の歴史と現状」 坂本雅之 著  アルゴノート社
・「パンツァー2001年5月号 CV90カメレオン対空車輌」  アルゴノート社
・「ウォーマシン・レポート60 現用AFV写真集(1)」  アルゴノート社
・「世界のAFV 2021~2022」  アルゴノート社
・「グランドパワー2013年9月号 CV90歩兵戦闘車」 伊吹竜太郎 著  ガリレオ出版
・「世界の戦闘車輌 2006~2007」  ガリレオ出版
・「最新陸上兵器図鑑 21世紀兵器体系」  学研
・「世界の最新兵器カタログ 陸軍編」  三修社
・「世界の装軌装甲車カタログ」  三修社

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