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カーデン・ロイドMk.ＩＩ／Mk.III豆戦車

カーデン・ロイドMk.ＩＩ豆戦車 カーデン・ロイドMk.III豆戦車

＋概要 チャーツィーのカーデン・ロイド・トラクターズ社（CLT社）が、イギリス戦争省の求めに応じて製作したカーデン・ロイドMk.Ｉ豆戦車はまだまだ完成されたものとはいえず、CLT社はさらなる改良型試作車を開発した。 これが、カーデン・ロイドMk.ＩＩ豆戦車である。 Mk.ＩＩはMk.Ｉと車体の設計はほとんど同様であったが、足周りの構造が大きく変更されていた。 Mk.Ｉでは片側14個の小直径転輪を、コイル・スプリング（螺旋ばね）に支えられたガーターフレームに固定していたが、Mk.ＩＩでは片側4個の中直径ゴム縁付き転輪を2個ずつペアにして、リーフ・スプリング（板ばね）を介してカーターフレームに取り付けていた。 一方カーデン・ロイドMk.III豆戦車は、カーデン・ロイドMk.ＩＩ豆戦車の車体を使用してカーデン・ロイドMk.Ｉ*豆戦車と同様の装輪／装軌両用型に改造したものである。 Mk.IIIはMk.ＩＩの履帯の両側にチューブ入りのタイヤを各1個ずつ取り付け、後部に小さな操舵輪1個を備えていた。 タイヤは昇降式で、装輪走行時には前部の起動輪と繋いだチェインでタイヤを駆動した。

＜参考文献＞ ・「パンツァー2007年2月号　日本陸軍が採用した「豆戦車」 ビッカーズ・カーデンロイド(1)」　高橋昇　著　　アルゴ 　ノート社 ・「戦闘車輌大百科」　　アルゴノート社 ・「グランドパワー2013年9月号　ソ連軍軽戦車の系譜(3) 黎明期の豆戦車(1)」　齋木伸生　著　　ガリレオ出版 ・「世界の戦車 1915〜1945」　ピーター・チェンバレン／クリス・エリス　共著　　大日本絵画 ・「世界の戦車パーフェクトBOOK」　　コスミック出版

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