HOME研究室(第2次世界大戦編)装軌/半装軌式装甲車装軌/半装軌式装甲車(ドイツ)>Sd.Kfz.251/8装甲救急車

Sd.Kfz.251/8装甲救急車





●Sd.Kfz.251/8装甲救急車

Sd.Kfz.251/8装甲救急車はSd.Kfz.251の野戦救急車ヴァージョンで、戦闘室内のベンチシートは前方部が4名掛け、後方部が1名掛け用になっていた。
従って、負傷兵を最大で10名座らせることができた。
シートの下にはSd.Kfz.251/1装甲兵員輸送車のように弾薬収納ケースは装備されておらず、重傷者を収容する時は4名掛けシートを跳ね上げて、そこに担架と兼用のベッドを架設することができた。

同様に上部の壁面に収納していた担架ラックを展開することによってベッドを2段にすることができ、最大4名を寝かせることが可能であった。
本車には上段ベッド展開固定のために、戦闘室内上部に左右に渡されたシャフトが前と後ろに1本ずつ設けられていた。

乗員は一応3名とされており、7.92mm機関銃MG34等の武装は無く機関銃架も装備されていない。
ただし、9mm機関短銃MP38(MP40) 2挺のみは装備されていた。
なお、戦車大隊の本部中隊装備となる場合にはFu.5無線機が搭載された。
Sd.Kfz.251/8装甲救急車のベース車台には、Sd.Kfz.251装甲兵員輸送車A〜D型の全ての型式が用いられた。


<Sd.Kfz.251/8装甲救急車A/B/C型>

全長:    5.80m
全幅:    2.10m
全高:    1.75m
全備重量: 7.47t
乗員:    3名
エンジン:  マイバッハHL42TUKRM 直列6気筒液冷ガソリン
最大出力: 100hp/2,800rpm
最大速度: 53km/h
航続距離: 300km
武装:
装甲厚:   6〜14.5mm


<参考文献>

・「パンツァー2001年11月号 AFV比較論 Sdkfz.251/M3ハーフトラック」 斎木伸生 著  アルゴノート社
・「パンツァー2001年9月号 列強のハーフトラック」 伊吹竜太郎 著  アルゴノート社
・「ピクトリアル ドイツ軍ハーフトラック」  アルゴノート社
・「グランドパワー2012年7月号 ドイツ装甲兵員輸送車写真集(2)」 後藤仁 著  ガリレオ出版
・「グランドパワー2007年9月号 ドイツ装甲兵員輸送車(1)」 後藤仁 著  ガリレオ出版
・「SdKfz251」 山本敬一 著  デルタ出版
・「ジャーマン・タンクス」 ピーター・チェンバレン/ヒラリー・ドイル 共著  大日本絵画


HOME研究室(第2次世界大戦編)装軌/半装軌式装甲車装軌/半装軌式装甲車(ドイツ)>Sd.Kfz.251/8装甲救急車