●Sd.Kfz.251/4砲牽引装甲車 Sd.Kfz.251/4砲牽引装甲車は7.5cm軽歩兵砲leIG18の牽引、およびその弾薬運搬を任務とする車両である。 乗員は7名で右側部と左側前部のベンチシートが砲弾ケース収納ラックに変更されており、このラックには6発入りの藤製砲弾ケース7個が置かれ、その他フロントシート後ろの床に3個装備されているので合計20個(120発)の砲弾ケースが搭載されることになる。 また本車には、戦闘室前面の機関銃架が装備されていない。 その他の武装は7.92mm機関銃MG34 1挺、9mm機関短銃MP38 1挺、それに7.92mm小銃Kar98k 6挺であった。 Sd.Kfz.251/4砲牽引装甲車は1942年以降、7.5cm戦車砲KwK37を搭載した自走砲型(Sd.Kfz.251/9)に任務をバトンタッチし、大戦後半には10.5cm軽榴弾砲leFH18や7.5cm対戦車砲PaK40等を牽引するのに使用された。 Sd.Kfz.251/4砲牽引装甲車の生産は1943年初めに中止されているため、本車のベースとなったのはSd.Kfz.251装甲兵員輸送車A〜C型でD型ベースのものは無い。 |
<Sd.Kfz.251/4砲牽引装甲車A/B/C型> 全長: 5.80m 全幅: 2.10m 全高: 1.75m 全備重量: 8.75t 乗員: 7名 エンジン: マイバッハHL42TUKRM 直列6気筒液冷ガソリン 最大出力: 100hp/2,800rpm 最大速度: 53km/h 航続距離: 300km 武装: 7.92mm機関銃MG34×1 (1,100発) 装甲厚: 6〜14.5mm |
<参考文献> ・「パンツァー2001年11月号 AFV比較論 Sdkfz.251/M3ハーフトラック」 斎木伸生 著 アルゴノート社 ・「ピクトリアル ドイツ軍ハーフトラック」 アルゴノート社 ・「グランドパワー2012年7月号 ドイツ装甲兵員輸送車写真集(2)」 後藤仁 著 ガリレオ出版 ・「グランドパワー2007年9月号 ドイツ装甲兵員輸送車(1)」 後藤仁 著 ガリレオ出版 ・「SdKfz251」 山本敬一 著 デルタ出版 ・「ジャーマン・タンクス」 ピーター・チェンバレン/ヒラリー・ドイル 共著 大日本絵画 |