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Sd.Kfz.251/11装甲電話線敷設車





●Sd.Kfz.251/11装甲電話線敷設車

Sd.Kfz.251/11装甲電話線敷設車はSd.Kfz.250/2装甲電話線敷設車と同様、電話ケーブルを敷設するための車両で軽通信小隊(自動車化)で使用された。
開発発注は1942年1月に行われ、同年8月15日に第1号車の納入が行われている。
乗員は5名で、右側の後部シートの代わりに電話線ケーブルのリールドラム用収納庫が設置されていた。

その上にケーブルを繰り出す時に使用するホルダーが2つ置かれており、また同じホルダーが右の前部フェンダーの上にも取り付けられていたことが分かっているがそれ以上の詳細は不明である。
Sd.Kfz.251/11には6型軽野戦電話線敷設車と10型中級野戦電話線敷設車の2種類のサブ・ヴァリエーションが存在したが、両車の仕様の差もはっきりしていない。


<Sd.Kfz.251/11装甲電話線敷設車A/B/C型>

全長:    5.80m
全幅:    2.10m
全高:    2.17m
全備重量: 8.5t
乗員:    5名
エンジン:  マイバッハHL42TUKRM 直列6気筒液冷ガソリン
最大出力: 100hp/2,800rpm
最大速度: 53km/h
航続距離: 300km
武装:    7.92mm機関銃MG34×2 (2,010発)
装甲厚:   6〜14.5mm


<参考文献>

・「パンツァー2001年11月号 AFV比較論 Sdkfz.251/M3ハーフトラック」 斎木伸生 著  アルゴノート社
・「グランドパワー2007年9月号 ドイツ装甲兵員輸送車(1)」 後藤仁 著  ガリレオ出版
・「SdKfz251」 山本敬一 著  デルタ出版
・「ジャーマン・タンクス」 ピーター・チェンバレン/ヒラリー・ドイル 共著  大日本絵画


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