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Sd.Kfz.251/10 3.7cm対戦車自走砲





●Sd.Kfz.251/10 3.7cm対戦車自走砲

Sd.Kfz.251/10は歩兵部隊の小隊長用車両として作られた火力支援型で、デュッセルドルフのラインメタル・ボルジヒ社製の45口径3.7cm対戦車砲PaK36を搭載していた。
3.7cm対戦車砲は揺架から上のみを搭載しており、戦闘室の前方上部に取り付けられた(初期においては一段高い位置に取り付けていた例もある)。
砲前方の跳弾板も、直線状のものを組み合わせたものになっていた。

防盾は初期においては取り付けられていなかったが後に牽引型と同じものが装備されたり、あるいは背の低い横長のものが特設されたりした。
最終的には、左側の砲手のみをガードする背の低い二重構造の防盾が標準装備されるようになった。
3.7cm砲弾は計168発携行されており12発入りの藤製ケースに入れられ、後部シートをラックに変更した所に左右7ケースずつ収納された。

乗員は3名で副武装としては7.92mm機関銃MG34(MG42)が1挺、9mm機関短銃MP38(MP40)が2挺、それに7.92mm小銃Kar98kが4挺あった。
また、7.92mm対戦車銃PzB39 1挺と弾薬40発も搭載されていた。
Sd.Kfz.251/10は1940年より部隊への引き渡しが開始され、ベース車台にはSd.Kfz.251装甲兵員輸送車A〜D型の全ての型式が用いられたが主力となったのはB/C型ベースの車両であった。


<Sd.Kfz.251/10 3.7cm対戦車自走砲A/B/C型>

全長:    5.80m
全幅:    2.10m
全高:    2.17m
全備重量: 8.02t
乗員:    3名
エンジン:  マイバッハHL42TUKRM 直列6気筒液冷ガソリン
最大出力: 100hp/2,800rpm
最大速度: 53km/h
航続距離: 300km
武装:    45口径3.7cm対戦車砲PaK36×1 (168発)
        7.92mm対戦車銃PzB39×1 (40発)
        7.92mm機関銃MG34×1 (1,100発)
装甲厚:   6〜14.5mm


<参考文献>

・「パンツァー2001年11月号 AFV比較論 Sdkfz.251/M3ハーフトラック」 斎木伸生 著  アルゴノート社
・「ピクトリアル ドイツ軍ハーフトラック」  アルゴノート社
・「グランドパワー2012年7月号 ドイツ装甲兵員輸送車写真集(2)」 後藤仁 著  ガリレオ出版
・「グランドパワー2007年9月号 ドイツ装甲兵員輸送車(1)」 後藤仁 著  ガリレオ出版
・「グランドパワー2003年9月号 ドイツ軽対戦車自走砲」 後藤仁 著  ガリレオ出版
・「SdKfz251」 山本敬一 著  デルタ出版
・「ジャーマン・タンクス」 ピーター・チェンバレン/ヒラリー・ドイル 共著  大日本絵画


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