HOME研究室(第2次世界大戦後〜現代編)対戦車車両対戦車車両(西ドイツ/ドイツ)>RJPz.4ヤグアル2駆逐戦車

RJPz.4ヤグアル2駆逐戦車





1978年よりアメリカ製のTOW対戦車ミサイルの装備試験が始められ、1983年からKJPz.4-5駆逐戦車の一部の車両をベースとして改造作業に着手し、1985年までに計162両が改装されてRJPz.4(Raketenjagdpanzer 4:ミサイル装備型駆逐戦車4型)「ヤグアル2」の呼称が与えられた。

HOT対戦車ミサイルを装備するヤグアル1駆逐戦車との相違点は、ミサイルが変化したことにより赤外線暗視誘導装置が追加されたことと、ヤグアル2駆逐戦車がKJPz.4-5駆逐戦車から戦車砲と同軸機関銃を撤去してミサイル発射機を装備した改造車両であるため、RJPz.2駆逐戦車の搭載ミサイルを変更しただけのヤグアル1駆逐戦車と異なり車体機関銃を装備していないことである。

ヤグアル2駆逐戦車が装備するTOW対戦車ミサイルは、ヤグアル1駆逐戦車のHOT対戦車ミサイルに比較すると最大有効射程は3,750mとやや短いが、飛翔速度が速く安価であり、発射システムに内蔵されているAN/TAS-4夜間照準機により、ヤグアル1駆逐戦車に比べて夜間戦闘能力が大幅に向上している。
また本車もヤグアル1駆逐戦車と同様に、戦闘室前面と左右側面に増加装甲がボルト止めされている。

ヤグアル2駆逐戦車に改造された車両の内、136両のみが実戦部隊に配備された。
1995年以前はドイツ陸軍では対戦車車両は独立した部門に所属していたが、現在では機甲近衛歩兵大隊の機甲歩兵第6中隊に統合されている。
ヤグアル駆逐戦車の小隊は、小隊長車以下2部門各2両の合計5両で構成されている。


<ヤグアル2駆逐戦車>

全長:    6.46m
全幅:    3.12m
全高:    2.54m
全備重量: 24.8t
乗員:    4名
エンジン:  ダイムラー・ベンツMB837Aa-500 4ストロークV型8気筒液冷ディーゼル
最大出力: 500hp/2,200rpm
最大速度: 70km/h
航続距離: 400km
武装:    TOW対戦車ミサイル発射機×1 (12発)
        7.62mm機関銃MG3×1 (2,000発)
装甲厚:   12〜50mm


<参考文献>

・「パンツァー2017年1月号 大戦後ドイツ初のAFV ヤークトパンツァー・シリーズ」 鈴木達也 著  アルゴノート
 社
・「パンツァー2008年3月号 ドイツの戦後最初のAFV ヤークトパンツァー」 佐藤慎ノ亮 著  アルゴノート社
・「パンツァー2000年6月号 ドイツ陸軍 ヤークトパンツァー・シリーズ」  アルゴノート社
・「パンツァー2017年9月号 西ドイツ軍戦車概史(後)」 古峰文三 著  アルゴノート社
・「世界の軍用車輌(2) 装軌式自走砲:1946〜2000」  デルタ出版
・「世界の主力戦闘車」 ジェイソン・ターナー 著  三修社
・「世界の装軌装甲車カタログ」  三修社
・「戦車メカニズム図鑑」 上田信 著  グランプリ出版
・「戦車名鑑 1946〜2002 現用編」  コーエー
・「世界の最新陸上兵器 300」  成美堂出版


HOME研究室(第2次世界大戦後〜現代編)対戦車車両対戦車車両(西ドイツ/ドイツ)>RJPz.4ヤグアル2駆逐戦車