ロイド・キャリアは、カーデン・ロイド豆戦車の一方の開発者であるヴィヴィアン・ロイドがイギリス戦争局の依頼で1940年に製作した小型装軌式キャリアである。 元々、より安価に装軌式キャリアを生産することを狙って開発された車両で、シャシー、エンジン、ギアボックスなどはアメリカのフォード自動車製の民間向け2tトラックから流用し、履帯、懸架装置はブレンガン・キャリアのものを使用していた。 後のウィンザー・キャリアと同様に2輪一組のボギー2基を持った足周りになっていたが、より狭い間隔でボギーを配していた。 ロイド・キャリアは、他の装軌式キャリアのように戦闘に使用することは全く考慮されておらず、車体は非装甲となっており固有の武装も持っていなかった。 このため本車は専ら物資、人員の輸送車両として運用された。 |
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<ロイド・キャリア> 全長: 4.14m 全幅: 2.07m 全高: 1.42m 全備重量: 3.81t 乗員: 2名 兵員: 8名 エンジン: フォード V型8気筒液冷ガソリン 最大出力: 85hp/3,800rpm 最大速度: 48.28km/h 航続距離: 257km 武装: 装甲厚: |
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<参考文献> ・「パンツァー2000年2月号 イギリス装甲兵車の発達」 白石光 著 アルゴノート社 ・「戦車メカニズム図鑑」 上田信 著 グランプリ出版 ・「第2次大戦 イギリス・アメリカ軍戦車」 デルタ出版 |
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