KIFV歩兵戦闘車

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KIFV歩兵戦闘車


「KIFV」（Korean Infantry Fighting Vehicle：韓国の歩兵戦闘車）は、アメリカのFMC社（現ユナイテッド・ディフェンス社）がM113装甲兵員輸送車をベースに自主開発した「AIFV」（Armored Infantry Fighting Vehicle：装甲歩兵戦闘車）を原型に、韓国独自の改良を加えたものである。 KIFVの最初の生産型であるK200歩兵戦闘車は、大宇重工業によって1985年から生産が開始された。 1998年までに派生型車両を含めて2,000両が作られ現在も生産が続けられており、1993～95年にはマレーシア陸軍に111両が輸出された。 KIFVの車体は防弾アルミ板の全溶接構造で、前面下部と側面全体にスペースド・ラミネイト式の増加装甲がボルト止めされている。この増加装甲の内部にはポリウレタン・フォームが充填されており、水上浮航の際浮力を増大する役割も担っている。車体前部左側に操縦手席、前部右側に機関室が配置され、車体中央部に車長と銃手が位置している。車体後部にある兵員室は避弾経始を考慮して側面が斜めに削り込まれており、左右に各2基ずつのガンポートとペリスコープが備えられている。 KIFVの乗車定員はAIFVの6名から9名に増加しているが、AIFVでは外装式であった燃料タンクは車内に収納されている。兵員室上面には角形のハッチがあり、ハッチ両側には機関銃用のマウント、後方には後方視察用ペリスコープが2基装備されている。車体後面には、緊急用の小扉と2基のガンポートを持つ油圧式の乗降用ランプが設けられている。主武装は銃手用キューポラに搭載された防盾付きの12.7mm重機関銃K6 1挺だが、車長用キューポラにも7.62mm機関銃M60を装着することができる。また車体前面にあるフローティング・セルを兼ねた波切り板の上部に、6基の発煙弾発射機が装備されている。パワーパックはドイツのMAN社製のD2848 V型8気筒液冷ディーゼル・エンジン（出力280hp）と、イギリスのデイヴィッド・ブラウン社製のT300半自動変速機（前進7段／後進7段）の組み合わせとなっている。 K200A1歩兵戦闘車は、1994年に大宇重工業によって開発されたK200歩兵戦闘車の改良型で、主な改良点はエンジンにターボ・チャージャーが追加され、最大出力が350hpに強化されたことと、変速機がアメリカのアリソン社製のX-200-5K全自動変速機（前進7段／後進1段）に換装されたことである。この改良は、既存のK200歩兵戦闘車にも随時行われている。 KIFVの派生型車両にはK263A1 20mm対空自走砲、K242A1 81mm自走迫撃砲、K281A1 107mm自走迫撃砲、K277A1装甲指揮車、K288A1装甲回収車等がある。
＜K200歩兵戦闘車＞全長：　　　　5.486m 全幅：　　　　2.846m 全高：　　　　2.518m 全備重量：　12.9t 乗員：　　　　3名兵員：　　　　9名エンジン：　　MAN D2848 V型8気筒液冷ディーゼル最大出力：　280hp／2,300rpm 最大速度：　74km／h（浮航 7km／h）航続距離：　483km 武装：　　　　12.7mm重機関銃K6×1 　　　　　　　 7.62mm機関銃M60×1 装甲厚：
＜K200A1歩兵戦闘車＞全長：　　　　5.486m 全幅：　　　　2.846m 全高：　　　　2.518m 全備重量：　13.2t 乗員：　　　　3名兵員：　　　　9名エンジン：　　MAN D2848T V型8気筒液冷ターボチャージド・ディーゼル最大出力：　350hp／2,300rpm 最大速度：　74km／h（浮航 7km／h）航続距離：　483km 武装：　　　　12.7mm重機関銃K6×1 　　　　　　　 7.62mm機関銃M60×1 装甲厚：
＜参考文献＞・「パンツァー2011年12月号　韓国陸軍の近代化に貢献したKIFV装甲兵車とそのファミリー」　三鷹聡　著　　アル　ゴノート社・「パンツァー2011年5月号　韓国の新型戦闘兵車 K21」　荒木雅也　著　　アルゴノート社・「パンツァー2006年8月号　韓国第11／第20機甲師団の冬期演習」　　アルゴノート社・「パンツァー2014年1月号　国軍パレードにおける韓国軍車輌」　　アルゴノート社・「パンツァー2005年1月号　韓国第20装甲師団のK1A1戦車」　　アルゴノート社・「パンツァー2005年8月号　韓国第11師団の機甲戦闘訓練」　　アルゴノート社・「世界のAFV 2021～2022」　　アルゴノート社・「グランドパワー2007年1月号　韓国の兵器展示会ディフェンス・アジア2006」　　ガリレオ出版・「世界の軍用車輌(3) 装軌／半装軌式戦闘車輌：1918～2000」　　デルタ出版・「戦車メカニズム図鑑」　上田信　著　　グランプリ出版・「戦車名鑑 1946～2002 現用編」　　コーエー・「世界の装軌装甲車カタログ」　　三修社

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「KIFV」（Korean Infantry Fighting Vehicle：韓国の歩兵戦闘車）は、アメリカのFMC社（現ユナイテッド・ディフェンス社）がM113装甲兵員輸送車をベースに自主開発した「AIFV」（Armored Infantry Fighting Vehicle：装甲歩兵戦闘車）を原型に、韓国独自の改良を加えたものである。 KIFVの最初の生産型であるK200歩兵戦闘車は、大宇重工業によって1985年から生産が開始された。 1998年までに派生型車両を含めて2,000両が作られ現在も生産が続けられており、1993～95年にはマレーシア陸軍に111両が輸出された。 KIFVの車体は防弾アルミ板の全溶接構造で、前面下部と側面全体にスペースド・ラミネイト式の増加装甲がボルト止めされている。この増加装甲の内部にはポリウレタン・フォームが充填されており、水上浮航の際浮力を増大する役割も担っている。車体前部左側に操縦手席、前部右側に機関室が配置され、車体中央部に車長と銃手が位置している。車体後部にある兵員室は避弾経始を考慮して側面が斜めに削り込まれており、左右に各2基ずつのガンポートとペリスコープが備えられている。 KIFVの乗車定員はAIFVの6名から9名に増加しているが、AIFVでは外装式であった燃料タンクは車内に収納されている。兵員室上面には角形のハッチがあり、ハッチ両側には機関銃用のマウント、後方には後方視察用ペリスコープが2基装備されている。車体後面には、緊急用の小扉と2基のガンポートを持つ油圧式の乗降用ランプが設けられている。主武装は銃手用キューポラに搭載された防盾付きの12.7mm重機関銃K6 1挺だが、車長用キューポラにも7.62mm機関銃M60を装着することができる。また車体前面にあるフローティング・セルを兼ねた波切り板の上部に、6基の発煙弾発射機が装備されている。パワーパックはドイツのMAN社製のD2848 V型8気筒液冷ディーゼル・エンジン（出力280hp）と、イギリスのデイヴィッド・ブラウン社製のT300半自動変速機（前進7段／後進7段）の組み合わせとなっている。 K200A1歩兵戦闘車は、1994年に大宇重工業によって開発されたK200歩兵戦闘車の改良型で、主な改良点はエンジンにターボ・チャージャーが追加され、最大出力が350hpに強化されたことと、変速機がアメリカのアリソン社製のX-200-5K全自動変速機（前進7段／後進1段）に換装されたことである。この改良は、既存のK200歩兵戦闘車にも随時行われている。 KIFVの派生型車両にはK263A1 20mm対空自走砲、K242A1 81mm自走迫撃砲、K281A1 107mm自走迫撃砲、K277A1装甲指揮車、K288A1装甲回収車等がある。
＜K200歩兵戦闘車＞全長：　　　　5.486m 全幅：　　　　2.846m 全高：　　　　2.518m 全備重量：　12.9t 乗員：　　　　3名兵員：　　　　9名エンジン：　　MAN D2848 V型8気筒液冷ディーゼル最大出力：　280hp／2,300rpm 最大速度：　74km／h（浮航 7km／h）航続距離：　483km 武装：　　　　12.7mm重機関銃K6×1 　　　　　　　 7.62mm機関銃M60×1 装甲厚：
＜K200A1歩兵戦闘車＞全長：　　　　5.486m 全幅：　　　　2.846m 全高：　　　　2.518m 全備重量：　13.2t 乗員：　　　　3名兵員：　　　　9名エンジン：　　MAN D2848T V型8気筒液冷ターボチャージド・ディーゼル最大出力：　350hp／2,300rpm 最大速度：　74km／h（浮航 7km／h）航続距離：　483km 武装：　　　　12.7mm重機関銃K6×1 　　　　　　　 7.62mm機関銃M60×1 装甲厚：
＜参考文献＞・「パンツァー2011年12月号　韓国陸軍の近代化に貢献したKIFV装甲兵車とそのファミリー」　三鷹聡　著　　アル　ゴノート社・「パンツァー2011年5月号　韓国の新型戦闘兵車 K21」　荒木雅也　著　　アルゴノート社・「パンツァー2006年8月号　韓国第11／第20機甲師団の冬期演習」　　アルゴノート社・「パンツァー2014年1月号　国軍パレードにおける韓国軍車輌」　　アルゴノート社・「パンツァー2005年1月号　韓国第20装甲師団のK1A1戦車」　　アルゴノート社・「パンツァー2005年8月号　韓国第11師団の機甲戦闘訓練」　　アルゴノート社・「世界のAFV 2021～2022」　　アルゴノート社・「グランドパワー2007年1月号　韓国の兵器展示会ディフェンス・アジア2006」　　ガリレオ出版・「世界の軍用車輌(3) 装軌／半装軌式戦闘車輌：1918～2000」　　デルタ出版・「戦車メカニズム図鑑」　上田信　著　　グランプリ出版・「戦車名鑑 1946～2002 現用編」　　コーエー・「世界の装軌装甲車カタログ」　　三修社